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第5話 野獣の眼光*

「あっ……んっ……そこっ…いいっ……」  思っている以上に野獣先輩の声は甲高く、女性のような声だった。敬がじれったく胸を(いじ)くり回し、ぷっくりと膨らんだ胸の尖りを(もてあそ)ぶ。  久志の隣に寝転がっている野獣先輩。熱い吐息が久志の耳へ噴きかかる。さすがの久志もこの違和感に目が覚めた。 「うわああああああ!!」  驚くのも無理はない。久志の目には汚い顔が視界いっぱいに広がっていたからだ。だが、その声は野獣先輩の本能を呼び覚ますキッカケとなる。   野獣先輩の目が鋭く光ったような気がした。その感覚は敬の勘違いではなく、野獣先輩は敬を押しのけ、隣で寝ている久志の水着をずらし、へにゃっている久志自身を咥える。  さらに、久志の薬で鈍っている両足を押さえ込み、野獣先輩と久志を引き剥がそうとする敬を自前の尻尾を伸ばして縛り上げた。 「俺の邪魔をするんじゃねぇ……!」  ジタバタと暴れる敬。尻尾に縛り上げられているせいで宙に浮き、その抵抗は空しく終わる。  そして、野獣先輩の勢いは止まらない。久志のモノを立ち上げようと必死に愛撫を続ける。久志は顔を真っ赤にしながらその愛撫に耐えた。 「あっ……ん♡」  久志は耐えきれなくなって白濁を勢いよく吐き出した。暫く抜いていなかったのか、白濁は野獣先輩の顔にかかる。 「ファッ?!」  また名言が同じ状況で出た。敬は頭の中でゲイビデオの内容を思い出し射精する。敬の野獣先輩に対する愛は異常だった。 「のどかいない?」通訳【喉渇いてない?】  野獣先輩はそう言って息苦しくなっている水着をずらした。ボロリと出た野獣先輩自身は、おっきいものとは言えず普通のサイズ。それを久志の口に当てた。 「んっっぐ……!!」  久志の口はまだ睡眠薬の効き目が残っており、自由に動かせない。だが野獣先輩自身を全て押し込めても喉奥には到達しなかった。  野獣先輩はそんなことを気にもせず、腰を振り始める。それと同時に尻尾も揺れて敬の股間を刺激した。そして、10秒も経たない内に野獣先輩と敬は欲を吐き出す。  精液を浴び力を得て満足したのか、敬は尻尾から解放され久志の口から小さな野獣が抜かれた。 「ご満悦先輩、俺が用意した生け贄はいかがでしたか??」  敬は尻尾を振った子犬のように野獣先輩に飛びつく。(うやま)う気はあるのかないのか知らないが、野獣先輩はいい顔はしていない。 「なんだ。さっきからオレサマをバカにしやがって人間の分際で……!!」  すると突然、ミシミシと顔が皺に何重にも包まれ、さらに醜い姿へと変貌した。久志はあまりの恐怖に下半身は縮こまりすっかり元気を無くしている。  そんな緊急事態でも敬は普通だった。口元を緩ませながら下半身は膨張していく。久志はそんな敬を見て震えていた。

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