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第10話 文:蜜鳥
後ろ手にドアが閉められる。
カチャと言う音がして、鍵が閉められたことに気が付いた。
「な、なにはいってきてんらよ!」
突然の事で戸惑ったせいで噛み噛みな俺に、伊吹が一歩近づいた。
「僕も一緒に入る。準備が必要だしね」
そうか、男同士だしな。勝手に納得した俺の前で伊吹はびっくりするくらいさっさと服を脱いでいった。
なんて脱ぎっぷりだ、と思いつつ、視線は思わず彼の股間に釘付けになった。
でか…いや、俺と同じくらいの立派なそれを堪能していると、扉が強く叩かれた。
「ちょっと!何勝手な事してんのよ、あたしに見せなさい!」
海乃、明らかにグーで扉を殴ってる。
扉を叩く音に気をとられていたせいで、あ、と思った時にはもう遅かった。
いつものごとくへらへら笑ってる伊吹が、俺の下着を一気に足首までおろした。
伊吹がしようとしていることへの期待で、俺のそこはもうすっかり首をもたげて、しっとりと甘い蜜を滴らせていた。
目の前に膝まづいて俺を見上げながら、伊吹が言った。
「碧都、気持ちよくしてあげるからね。海乃はそこで指咥えて碧都がかわいく啼くのを聞いてなよ」
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