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第13話  文:水尾伊吹

「ねえ。何やってるの。ハアハア。息遣いだけが聞こえる。私は蚊帳の外なの?」  海乃が戸の向こうで叫んでる。 「ほら。海乃ちゃんが呼んでるぜ。このままドアを開けようか」  伊吹は調子に乗って俺のモノをいやらしくしごいてる。もう碧都はあそこから快感の波が全身に広がって我慢できない。どすんと膝から崩れ落ちた。  すかさず伊吹は足から舐め始め碧都がもだえ苦しむ様子を楽しそうに観察する。 「ああ」つい碧都は声を漏らした。  それを見た伊吹は満足そうにふっと顔を歪めるとたらりと唾を碧都の反り返ったものに落とすとくちゃくちゃとわざと音を立てながら擦り始めた。 「ああ。あふ」  碧都は声をあげる。一度上げるともう止まらなかった。狂った狼の遠吠えのように声をあげた。それと共に澄んだ瞳から一筋の涙がこぼれた。泡だった股間からも透明な粘液が次から次へと溢れ出てきた。

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