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第25話 文:笹野ことり
鈴口から白濁した液が飛び散り、碧都の胸を濡らすのと同時に、背を反らし伊吹の熱塊を締め付ける。
「……んッ…くっ…」
伊吹は、その締め付けに小さく呻いた。
そして、碧都に覆いかぶさるようにして、そのまま抽送を繰り返す。
「一人だけ気持ちよくなったらダメでしょ。僕は、まだ置いてけぼりだよ」
伊吹がゆるゆると腰を動かすと、熱い杭が時折、前立腺を刺激する。
快感が緩やかなさざ波のように、押し寄せては引いての繰り返しで、もどかしさを覚えながらも、再び碧都の中心が硬さを帯びてきた。
「んッ…ん…もぉ…っ、む…りぃ……やんッ、やめ……て」
「連続でいくと、気持ちいいよ。もう、僕のことしか考えられなくなればいい」
「また、またくるぅ……ン、ンッ…ふぅ…あッ、いや、怖い……」
碧都は、自分の声も、自分の痴態も何がなんだかわからないまま、熱い疼きが全身を駆け廻る。
そして、媚肉が伊吹の雄を味わうように、快感を逃すまいとして収縮を繰り返し、亀頭からはトロトロと雫を零していた。
「もっと、強く打ち付けて欲しい?」
「ん――。ダメッ…やっ、んッ、ふぅ……」
「じゃ、ここで終わる? 途中でやめて我慢できるの?」
伊吹は、碧都の濡れて天を仰いでいる雄芯に手を掛け摩った。
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