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学校が終わり、制服のまま待ち合わせ場所へと急ぐ そこは駅の裏通りにある小さな喫茶店で、夕方には数人のお客しかいない程静かだった 店に入りキョロキョロと見回す 顔写真を事前に送りあっていた事もあり、相手が入り口付近にいるのに直ぐ気が付く 男は写真より髪が薄く、太っていた 相向かいの席に理巧が座ると、男は舐め回す様に理巧を見た 「…生の方が、可愛いなぁ…」 その湿り気を帯びた呟きに、理巧は気持ち悪さを感じていた 「ここで下着広げて見せるの、嫌でしょ?どこか、別の場所に移動しようか」 慣れた様に言って男は席を立つ 座ったばかりの理巧も席を立ち、男の後をついていった 「君、こういうの初めて?」 「…あ、は、はい」 「可愛いなぁ……あ、今履いてるパンツも一緒に売ってくれたら、一万あげるよ」 当初、使用済みパンツ一枚で三千円だった それが、脱ぎたてのものなら二枚で一万円だという たったそれだけで大金が舞い込む現実に、理巧は一抹の不安や恐怖を感じつつ 喉から手が出る思いで一杯だった 「じゃあさ、ここ入ろうか」 男が向かったのは、古びたビルの二階にあるカラオケボックスだった 「はい…」 店内に入り男が受付を済ますと、指定された個室に入る 奥に誘導され、理巧はソファに鞄を置いた すると、男はニヤニヤと厭らしい顔つきに変わる 「パンツ脱いでる所、見せて」 「………」 「それ含めての一万だからね」 そう言われた理巧は、羞恥で顔が赤くなる 少し俯き、震える手でズボンのベルトに手をかける それを男はニヤついた顔で理巧を視姦した

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