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……ああ、あ…… マジか。 ……マジか。マジかぁ……うぅ、やべぇ。 「……ぅ……っ、」 コイツ、無意識でフェラしてんのか……? まさか……俺を、美沢と間違えて…… って。アイツにいつも、こんな風に口で奉仕…… 「ッ、……う″ぅ……」 ねっとりと熱く濡れた舌が、熱く昂る肉欲を柔く包み込む。 欲望のレベルが一気に上昇し、ビクビクと震えるソレを、更に奥へと突っ込んだ。 ……ああ、やべぇ…… 気持ちいい……やべぇ……やべぇ…… ゾクゾクと背筋が震え、下半身が疼いて堪らない。 本能には抗えず、ゆっくりと腰を動かし咥内を攻めた。 「……ぅ、あぁう″……」 背徳感に苛まれながらも、欲望には勝てず。何とか堪えるものの、呻き声は簡単に漏れ、腰の動きを止められない。 もっと奥へ、もっと奥へ……と攻め立てれば、屹立したペニスの下生えが、若葉の唇に触れた。 ハッとして、若葉を見る。 苦しそうな表情。紅潮した頬。 先端は、喉奥の締まった場所を突いている。が…… ……この状態でも……まだ、起きない、のか……? ──ドクンッ 喉奥がキュッと締まり、熱い舌が怒張を絡め、愛おしそうにジュルッ、と吸う。 ……コイツ、何なんだ……? 僅かに冷静さを取り戻し、理性が再び警鐘を鳴らす。 しかし、満更ではないんだろう。 相手が誰であれ、こうして受け入れて、もっともっとと欲しがっているんだ…… 嫌悪する事無く。自らの舌使いで誘い、吐き出される先走りを美味しいとばかりに、ちゅるちゅると吸っている。 若葉が欲しているのは、このチンポだ。 俺のチンポから出る、精液だ。 ……クソ。 だったらもっと、くれてやる。 くそ……俺の人生を台無しにしやがって。 馬鹿にすんなよ。 床に手をしっかりと付き、身体を前に倒して更に奥へと打ち込む。 ごっ、ごふっ……と、奇妙な音が、若葉の喉奥から漏れる。 「……はっ、はぁっ、ハッ……ハッ……」 セックス経験は──たった一度。 ソープランドの一回しか、無い。 今までずっと、親の言うことをよく聞き、ひたすら真面目に、愚直に生きてきた。 周りの大人からは、素直でいい子だと褒められた。いい大人になると言われた。 だから、平凡でも幸せな未来が待っているものだと信じていた。 ……だけど。 こんなみてくれの俺に、好意を持ってくれる女性は無く。お見合いパーティーも失敗続き。 気付けば39歳。彼女いない歴イコール年齢。おまけに童貞。 見かねた従業員の一人に押し切られ、足を踏み入れたのが、ソープランド。 俺を嫌煙する筈の派手な女性が、淫らな格好をして、嬉しそうに俺のをしゃぶりつく。 激しい葛藤と虚しさ。それに、今まで感じた事のない気持ち良さに……戸惑ったのを覚えてる。 金で女性を思い通りにし、満たされたとしても……心までは満たされない。 余計に惨めになるだけだった。 だけど、金を介さなければ。誰も俺なんかに足を開いてはくれない。 男として……満たしてはくれない。 快楽を知らずに年を取って、死を待つだけの人生を考えたら、経験して良かったのかもしれない。 だけど。なまじセックスの気持ち良さを知ってしまったからこそ、その欲を満たしてくれる相手がいない現実に、辛く、苦しむ事になった。

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