12 / 66

12

「中学生の分際で、不純異性交遊か… お前がいると風紀が乱れるな」 まるで汚物にでも触れたかの様に 担任は手を離すと苦い顔をした 僕は、達哉との神聖な行為を汚された様で気分が悪くなる 「お前が落ちぶれるのは勝手だが 私にまで迷惑をかけるな」 目尻が吊り上がり、僕を拒絶する だけど 「……ふふ」 僕は口角を少し上げた 「…せんせぇ いせいこーゆーって 何ですか?」 右手を退けながら首を少し傾け 紅い痕を見せる そうしながら半歩近付き 潤んだ瞳で担任を見上げた 「僕のココ見て どんな想像したの……?」 ゆっくりと唇を動かすと 担任の喉仏が動いた 僕は更に半歩近付く そして担任の顔を下から覗いた 「……ねぇ、せんせぇ」 それが油に火を注いだのか それとも本当に想像したのか 担任の顔は紅潮し 肩が震えた

ともだちにシェアしよう!