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…はぁ…はぁ…
まだ整わない息をそのままに
僕は少し顔を傾け、担任を見る
それは降伏の様でもあり
誘うようでもある様に……
「……何故そうやって、惑わすんだ!」
担任の手が、再び僕の首にかかる
…その時だった
「何してるんですかっ!」
教室の後ろのドアが開く、と同時に
体育教師が入ってきた
僕は壁に掛かった時計をチラリと見て、力が抜ける……
さすが…
……約束の時間、ピッタリ…
『……で、待ってる』
プールの後
放課後にここに来るよう誘導した
「助け…て、…はァ…ハァ…せ、んせ……」
弱々しく体育教師に目をやると、体育教師の顔が一気に険しくなった
そして担任を軽々と僕から引き剥がし
宥める様に僕を引き寄せ抱き締める
「先生、これは由々しき問題です
……会議で報告させて貰いますよ」
怯えた振りをしながら
僕は担任をチラリと見てほくそ笑んだ
「……怖かった…」
体育教師と二人きりになると
僕は怯えた目を見せる
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