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「若葉」 喉が渇き台所で喉を潤していると、真咲が顔を覗かせる 「…真咲」 「若葉が隣にいないと、何だか落ち着かなくて…」 肩を竦め真咲は苦笑いを僕に見せる ホテル生活では、常に真咲と身を寄せていて 気の向くままにヤッて そのまま眠りについていた 真咲の少し憂いを帯びた表情に、僕は心の中でニヤリと笑った 「……うん、僕も」 静かにそう答えると、真咲が近付いた そして…… 「……若葉!」 僕の体を抱き寄せ、貪るように口づけを交わす 咥内に真咲の舌が侵入し 愛撫するように、僕の舌を絡める ……やば やっぱ、上手い…… ナカが疼き、体が真咲のものを受け入れたいとひくひく痙攣する 真咲の手が僕の尻山を揉みしだき、甘く蕩ける瞳を僕に寄越す 「あいつはまだ入浴中だから…」 耳元に唇を寄せられ、熱い息と共に言葉が吹き込まれる 「……ん、でも…」 二階に達哉がいる… 達哉だけには、見られたくない…… ……だけど今、母に真咲との関係を見せつけるチャンスなのかもしれない だったら、夫婦の寝室にでも誘い込もうか…… 「……ここだと…」 甘えた声で真咲にすがる様な目をやれば、真咲の表情が変わる 「……そうだよな」 困ったように眉尻を下げ、黒目を上に動かし真咲が考え込む 「真咲の部屋、行ってもいい?」 その首に腕を回し潤んだ瞳を寄せる 「…それは不味いな 途中であいつが戻るかもしれない」 「そんな事言ったら、ここだって……」 少し意地悪な事を口にすれば、真咲は僕の腕を外し距離を取った ……やっぱりさっきがチャンスだったか…… そう思うものの、まだそのチャンスはあると口角を上げる 「……真咲、大好き」 潤んだ瞳を軽く閉じ、真咲の唇に唇を当てる ちゅ、というリップ音がし直ぐに離すと、真咲の瞳に熱が宿るのを感じた 「……おやすみなさい」

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