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僕には真咲だけ 真咲が僕の全て…… そんな純粋無垢な表情を浮かべて見せれば、真咲は簡単に蕩けた表情を見せる 「おやすみ」 それでも名残り惜しそうに僕を見た後、少しだけ口角を上げた笑顔を残し別々の夜を過ごした ざわざわ…… 翌朝 校門をくぐり玄関へと向かうと そこには人だかりができていた 「……あ、おい!」 その中にいた見知らぬ生徒が僕を指差して声を上げる するとそいつの近くにいた生徒が一斉にこちらを見た 「…え、……あの人?」 「嘘、マジ?」 「やっべ、思ったより可愛いじゃん」 ざわざわと更に騒がしくなる 僕はそれを横目に玄関へと向かった 「……!」 ガラス戸の横にある大きな貼り紙が目に付く 『公衆便所姫』 そう書かれた下に、上半身がはだけた僕の写真が貼られていた ……そうか… あれからもう3日経ったのか…… 「………」 それにしても、一緒に写っている体育教師は大金を払ったのか 顔や体にモザイクが掛かっていた 「…相手、誰?」 「体格いい感じじゃない?」 「何でコイツだけモザイクな訳?」 背後からそんな声が飛び交うが、僕は涼しい顔で玄関のドアを開けた 教室に入る と、やはり玄関にあった写真と同じものが黒板に貼られていた

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