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森の中にある鬼畜ヶ池。
そこに飛び交う世にも珍しい蝶たち。
夜に活動するという夜見揚羽蝶だ。
月明かりのもと、寝静まった花にとまり、花弁のなかに潜り込んで密かに蜜を食している。
「ずっと待ってたんです、でも全く音沙汰がないから……」
夜見揚羽蝶が食事に耽る傍ら、生い茂る茂みの奥から聞こえてくる、か細い声。
「マクシムさんに忘れられたのかと、そう、思って……」
「そんなことナーイ、あるわけナーイ」
次に続く陽気な声。
「マムとダディとブラザーシスター、説得してマシタ」
「説得……?」
「ボク、ここにイジュー、オヒッコシ、ハラショー!」
「え」
「ミヤビのそば、イマース!」
お面をとっていたマクシム、いきなりの告白に感極まって両手で口元を押さえていたミヤビを、ナイスなスマイルでぎゅーーーーーー。
長い両腕が雅の華奢な体に絡みつき、それはそれは熱い抱擁を。
「んっ」
熱い抱擁と同時に熱い熱い接吻。
食べられるみたいにむちゅむちゅ唇を唇でまさぐられ、積極的大胆舌が消極的内気舌にまとわりついて、ぬるぬるぬるぬる、微刺激を送り込む。
「んむ……ぅ……っ……ん」
細腰を抱き寄せられて密着する厚胸と薄胸。
唇の狭間にやらしく見え隠れする舌遊戯、滴る唾液、次々と零れる吐息。
愛しい雅にキスを繰り返しながらマクシムは華奢な肢体をじっくり愛撫する。
なんとも頼りない浴衣越しに、震える背筋を辿って、やわらかなお尻をさわさわしていたかと思えば、いきなりぎゅっ!と揉み掴んだり。
「ぁっ……マクシムさん、こんな……外で、だめ、はしたないです、だめ」
「オーウ! ボク、ムリ、だって雅、ビューティフル! この服、ナイッス!」
浴衣の合わせ目から太腿を直になでなで、そしてぱんつの中にまで手をずぼっとさせ、もみもみもみもみ。
「アレーミヤビーまたノーふんどし?」
「だから……っ! ふんどしなんて履きませ……っ、っきゃ!」
お尻の孔をくるくる撫でられる。
確かめるような、探るような手つきに、雅はマクシムの腕の中で切なげに身悶える。
「ぃ……ゃ……ぁ……っ」
「ミヤビ、ここ、誰にも許してナーイ? ボク以外、タッチさせてナーイ?」
「……ぁ……たり前じゃ……ないですか……んっ」
マクシムの長袖シャツをきつく握った雅は潤みきった一重の切れ長双眸で漆黒前髪越しにマクシムをいじらしく見上げてみせた。
「僕は……マクシムさんに操を立てる って……そう臍を固めた んです」
ぶっちゃけ意味はてんでわからなかったマクシム、しかしかわいらしい雅の色っぽい表情にさらにさらに煽られた。
「ミヤビ……セクシィ……」
地面に跪いて、膝までぱんつをずりおろし、ふるふる震え勃ちしていた純情ペニスを一気にがっつり頬張る。
「ぁ!!」
背後の大木にもたれた雅、咄嗟に片手で口元を押さえ、急な口内抱擁に悶絶した。
大胆ストレートなマクシムの猛フェラチオに雅の腰が跳ねる。
指通りのいい金髪につい片手を添え、きゅっと、力をこめる。
「やん……っ……マクシム、だめ……っだめぇ……っぁっん……だめ…………!!」
だめだめ言いながら雅は射精した。
マクシムは喜んで愛しい雅のしずくをごくごく飲み干す。
純情アナル周辺に優しくマッサージを施し、ぐぽぐぽ指を出し入れして前立腺を攻めながら、雅のペニスをしばししゃぶり続けた。
「あぁんっ……お外で、こんなぁ……はぅ……はぅ……」
やや離れたところから流れてくる盆踊りの音色。
夜が深まるにつれてより活発になる夜見揚羽たち。
「だ、だめです、マクシム、ほんと、それだけは、」
「ダイジョーーーブ! ノープロブレム!」
「……あ……」
大木に正面からもたれた雅は肩越しに背後に立つマクシムを見、心地よい夜気に曝されたブツとご対面し、息を呑んだ。
相変わらずの外国産巨棒。
どくんどくん目に見えて息づくビッグマグナムペニスが月明かりを受けて隆々と聳え立っている。
「す、すごい……」
スクリーンに映し出されても綻び一つ見つけ出せそうにないパーフェクトスマイルを浮かべたマクシム、愛しの雅に、激極太ビッグペニスを突き入れていく。
「あ…………っはぁ…………!!」
愛しのマクシムマグナムペニス全挿入に雅の全身が痙攣した。
崩れ落ちないよう木に縋りついて、地面に足を踏ん張らせて、きゅぅっと唇を噛む。
帯もそのままに限界まで捲り上げた浴衣、澄んだ夜気に露となったもっちり尻を撫で回しつつ、マクシム、腰を振る。
内臓が上へ下へ突き動かされるような壮絶ピストン。
ごっつんごっつん肉底を貫かれる度に達したばかりの雅ペニスはちょろちょろ白濁残滓を弾き、再び、むくむく勃起する。
「アーーーーーーミヤビ、ナイッッッス……!! グレイッッ……ト!!」
愛しの雅と久しぶりの合体に、マクシム、早々絶頂へ。
いきり立つビッグペニスが豪快にスペルマ解放へ。
「ん……っんんん……! ……く……ぅ……マクシムの、濃ぃの……僕にいっぱぃ…………!!」
これでもかと種付けされた雅、奥の奥まで突き立てられていた外国産巨棒がずろろろろろろろ~~~……と引き抜かれると、がくりと、とうとうその場に崩れ落ちた。
マクシムにそっと仰向けにされた雅は足を閉じるのもままならず、浴衣を乱したあられもない様で、はぁはぁ掠れた息を紡ぐ。
弛緩したアナルからこぷこぷ漏れるマクシム汁。
勃起したままの雅の純情ペニスはじんわり濡れ渡り、月明かりを反射して卑猥な艶を放っていた。
そこへ。
夜見揚羽がふわり、ふわり。
蝶は吸尿すると言われているが、この世にも珍しい夜見揚羽、なんと人間の精液も吸うようだ。
マクシムの怒涛射精に放心している雅の股間にとまる蝶たち。
なんとも倒錯的な光景にマクシムはうっとり見とれる。
「ワオ…………アメージング……」
一度では到底満たされない、まだかちんこちん激太ペニスを放心気味の雅にずんずんずんずん押し戻していく。
「……あ……? ……あっ……えっ? うそ、蝶が……っ?」
「ミヤビ、サイコーにビューティフル……ッ!!」
「あ! あん! あん! あん!」
両足をがっと開かされた状態で固定され、突かれたばかりの肉底を再び激しく突かれて、雅は大きく仰け反った。
蝶たちは延々と続けられる律動など気にもせず、美味なる蜜を貪欲に吸い続ける。
「やらぁぁぁぁ……っマクシムぅぅ……! ぃっぃぃ……! すっごぃおっきぃので……っっっお尻ぃ……っっっばかになっひゃぃましゅ…………!!!!」
「ピロシキ、つくってみました」
「ワオ!! ミヤビ、ハラショー! デリシャス!」
「よかった、マクシムのお口に合って」
「でもミヤビの方がデリシャーース! んーーーーー?」
「……やです、油いっぱいのお口に接吻、無理です」
「ノォォォォォォォ!!!!!」
ただの照れ隠しだった雅、涙目マクシムのほっぺたにちゅっと接吻してあげたのだった。
end
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