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13-2
辺りが静まり返った深夜二時、二人はまだ玄関にいた。
「んおおおおッ、マジでッ、これぇッ、なんだよクソッッッ」
スニーカーが片方だけ脱げた、四つん這いになった折江の剥き出しになった尻を鷲掴みにし、暗がりの中、欲望のまま腰を振りまくって喘ぎまくる冨永の姿があった。
「チンポぉッ、めちゃくちゃ締められるッ、奥すンげぇ締まるッ、ぬるぬる熱々でッ、チンポ溶けるッッッ」
これまでにお付き合いしてきたスケベカノジョとアナルセックスの経験はあった、しかし締まり具合、肉圧がまるで違う、キッツキツだ、奥も入口も癖になる窮屈さで、荒ぶるペニスがみちみちみちみち腸壁で手加減ナシに挟み込まれた。
「クッッッソ!!!!よすぎッ、すげぇッ、チンポぉッ、食われてるッ!!!!」
ヨダレまで垂らして、デニムカーゴを太腿に引っ掛けて、締まった尻をゾクゾク武者震いさせて冨永はピストンする。
「腰止まンねぇッ、いくッ、いくッ、チンポぉッ、俺のチンポずっといってるッ、折江のケツマンでガチイキしてるッッッ」
四つん這いになった折江がどこかぼんやりした眼差しで揺さぶられているのに対し、冨永のお口は緩みっぱなし、だ。
実際、キッツキツな折江の尻奥で冨永のペニスはぶるぶるし続けていた、魅惑の肉壺に絶え間なく刺激されて我慢汁垂れ流し、射精には至らずに悩殺絶頂を繰り返していた。
折江の尻を掴み直し、狭い玄関で仰け反り気味に、腰だけをガンガン揺らしてアナルを突き上げる。
腸壁粘膜内で青筋をさらにビキリと増やし、隅々まで熱々に滾ったペニスをがむしゃらに小刻みに動かす。
「おッおッおッおッ、これぇッ、くるッ、きそぉッ、精液きそッ、さっきでたばっかなのにッ、すンげぇでそッ、濃厚ザー汁ッ、びゅーびゅーびゅーびゅーッ、しッ、そッ、ぉッ」
今度は折江の背中に抱きついて高速ピストン。
膨張睾丸が尻に叩きつけられてさらに激しく音を鳴らす。
卑猥な湿気でむれむれな結合部から飛び散る何らかの汁。
使い込まれた色黒ペニスがヒクつく肉孔を捲る勢いで早送りさながらに出入りした。
「んおおッおおおッおおおおおッ、ッ、お、ッ、んごッ、んぐぐッ、あがッ、あッ、あ、いくッッッ!!チンポいぐッッッ!!」
全身を激痙攣させて冨永は折江に中出しした。
尻奥でビックンビックンな跳ねペニスから冨永みるくを大量生産した。
「あ゛~~~~ッッッ!!!!」
近所迷惑間違いない絶叫が深夜の闇に溶けていく……。
折江はこれまでの人生においてお尻を使ったことなど一度もなかった。
「あのサークルに入ったのも、冨永がいたから、っていうか」
二年前の入学式で見かけて、それから、何となく気になっていた。
「俺はあのときホモ開花した」
折江の処女を奪い、それどころか彼の初恋まで掻っ攫っていた冨永は、居酒屋のテーブルでため息交じりに向かい側の折江本人に言うのだ。
「俺、今さ、ホモ魔人って呼ばれてんだよ」
「あのアパート、同じ大学の奴、多いから」
折江が飲む焼酎をつくってやりながら冨永は折江をジロリと睨んだ。
「折江テメェ、俺をホモ魔人にした責任とれよ」
何事にも無反応な性格の折江は、そのとき、やっと小さく笑ったのであった。
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