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「乳首が立派な性感帯の野良犬ヒーロー君? 私に何か御用ですか?」
スグルのお隣にいきなり引っ越してきたかと思えば、スグルの通う学校にまで理科実験助手としてやってきた悪役軍団の亜久目。
「この変態オカマ野郎が、ワケわかんねぇ真似しやがって」
大切にしている妹のそばで争いごとは起こしたくないスグルは、学校で問題を解決させようと、放課後、自ら実験室に乗り込んだ。
「ねちっこく付き纏いやがって、正々堂々メンチ切って勝負すりゃあ済む話だろうが」
色つきトンボ眼鏡をかけて白衣を身に纏った亜久目団長は悠然とスグルを出迎えた。
「正々堂々? 君がそれを言います? 素顔を隠したがるシャイなたいつまん君?」
詰襟の制服を着崩したスグルはわかりやすい挑発にギリッと歯軋りした。
「卑怯な手段使ってしか俺を捕まえられねぇクセしてよく言うわ」
そう。
実際、覆面ヒーローたいつまんに対し、亜久目団長率いる悪役軍団は悪戦苦闘していた。
一見してド変態ながらも、街のみんなを守るために戦う覆面ヒーロー、たいつまんは強かった。
が、しかし。
『っ、ちくびぃっ、ちくびがぁっ……っちくびぃぃぃ……っっ』
なによりも大切にされている妹とはまた別に密かに存在していた、不良ヒーローの身体的弱点。
つい先日、この亜久目団長に明かされてしまったわけで……。
「ひぃぃぃぃぃ……ッッッ……!!」
狡猾な亜久目は至極当たり前といった風に真っ先にスグルの乳首を狙ってきた。
実験テーブルに俯せにしたスグルの背中に覆い被さるなり、両手を正面に回し、制服シャツ越しに両乳首を、むぎゅっっっ、容赦なく抓った。
途端に力が入らなくなる。
抓られている乳首のことしか考えられなくなり、戦意喪失にまで至ったスグルは短い爪で片づけられたテーブルを引っ掻いた。
「や、や、やめ……ッッ」
シャツを巻き込んで指腹同士にクリクリとしごかれるプニプニ乳首。
たちまち感度が増し、制服の内側でぷっくりと勃起してしまう。
摘ままれ、引っ張り上げられると、何とも言えない甘ったるい戦慄に下半身が犯されてしまう。
「はぅ、ぅ、ぅ……ッ」
吊り目をもう濡らして呻吟するスグルに容姿端麗な亜久目は見目麗しく舌なめずりした。
中央のボタンをいくつか外し、シャツを強引にはだけさせると、肌と服の隙間に片手を突っ込ませた。
「いッッッ!?」
ほんのりベージュに色づく片乳首を直に爪弾かれてスグルは吊り目をヒン剥かせる。
意地悪な指先に捕らわれた、しこりをもって固く芽吹いた突起。
親指と人差し指にしっかりと挟み込まれ、小刻みに、ゆっくり、しごかれる。
連続して送り込まれる細やかな刺激。
もう片方の乳首はシャツ越しに同じように愛撫され、受け取る刺激が左右微妙に変わり、腹底までジンジン疼く両乳首攻めにスグルはぶわりと涙した。
「い……ッ嫌だ……ッ……ッ……!!」
触られてもいないペニスがボクサーパンツの内側でむくむくと起立を始める。
そんな自分の体に死ぬほど嫌気が差して悔し泣きしてしまう。
そんなスグルに途方もない興奮を覚えて愉悦が止まらない亜久目。
「おちんちん、やっぱり勃っちゃいましたね」
「ッ……たってねぇ!」
「うそばっかり。ほら……」
「あッッッ」
「ふふ……こーんな硬くして……そんなに乳首イイんですか? 女の子みたいに乳首で感じちゃいますか?」
「ち、ち、ちが……」
「おちんちんよりも、ご立派に硬くさせて、もうこんなにコリッコリ……まるで女の子のアソコみたい……」
「ッ……変態ぃぃッ……耳元でしゃべんなッ、俺の耳舐めんなッ……!!」
目の前で真っ赤になっていった耳朶に舌を這わせていた亜久目は笑った。
すでに脱力しかけている体を実験テーブル上でぐるんと引っ繰り返し、上と下のボタンがとまったままになっているシャツをさらにはだけさせる。
夕焼けに染まった実験室の乾いた空気に曝された片乳首。
満遍なく濡れた舌が、焦らすように、突起そのものではなく、円を描くようにして縁を辿った。
「ふぅぅぅぅ……ッッ」
細身の肩を掴んだものの押し返すこともできずにスグルは喉を反らす。
焦らされて一段とビンッビンに膨れ上がって震える突起。
制服ズボンのフロントを押し上げる童貞ペニス。
「か弱げに震えて、刺激に従順に淫らに尖って、何とも躾けやすい乳首ですね」
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