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36-7
すっかり夜の帳が下りた境内にパンパンと乾いた音が。
「んっんっんっんっんっんっ」
片足にズボンとぱんつを不恰好に引っ掛けた柚木は。
あろうことか駅弁えっちの犠牲になっていた。
奥までとろとろになったアソコに粘つく音を立てて出入りする比良のペニス。
なされるがまま暗闇に上下するスニーカーを履いたままの両足。
フロントを寛げた程度の比良は自分のダウンを羽織る柚木を軽々と抱っこし、リズミカルに腰を波打たせていた。
「ひ……比良、く……だめだよ、こんな、ぁ……何回も、する、なんて……」
「でも、柚木のココ、意地悪されるの好きみたいだ……ずっと俺の締めつけてる……」
「気のせいっ……おれやだっ……やだもん……」
正直よすぎて怖い。
今日できたばっかりで。
初めてなのに。
「こ……こんな体じゃあ……ますます人生まっくら……誰のお婿さんにもなれないよ……どうしよ……」
唐突に比良は柚木を抱え直した。
濡れそぼつアソコが改めてペニスにぐっっっさり貫かれた。
「……ひぃん……」
健気にキュンキュンしているナカをペニスで溺愛し、甘苦しい締めつけにどっぷり浸かりながら、比良は囁いた。
「柚木のことは俺が面倒見る」
互いの狭間で不安定に揺れながら天辺を長々と湿らせている童貞ペニスを微笑ましそうに見られ、柚木は、涙ながらにむっとする。
「比良くんに面倒見られたくない……」
「なんで……?」
「なんでって、こんなこと、しょっちゅうされたら、おれ……変になる……」
「そう……俺とのえっちでそこまで変になる……?」
比良は抱え上げた柚木を激しめに上下前後に揺らめかせた。
「あ、ぁ、あ、あ、ぁ、あ」
一段と仰け反った柚木の初々しい色したペニスからびゅくりと放たれた飛沫。
ぎゅっと絞られるようにナカの肉圧が増して、比良も、二度目の絶頂に。
細やかな収縮を繰り返すナカへ、びゅーびゅーびゅーびゅー、未だ濃厚な白濁を抽入した。
「っ……っ……あぁっ、また……っ……ちょ……だしす、ぎ、じゃ……」
「はッ……柚木のココが気持ちよすぎるから……ずっといけそう……」
「怖いこと言うなぁ……」
「柚木は何も心配しなくていいよ……俺がきちんと管理してあげる……」
「怖いこと言うなぁ……」
「大学も学科も同じだし……な」
そうなんだよな……。
知ったときはびっくりした……。
まさか比良くんとの日々が高校を卒業してからも続くなんてなぁ……。
「もうやだ……もうおれにさわんないで……」
大木に縋りついた柚木の背中に密着した比良。
未だに元気いっぱいなペニスでアソコを貫いたまま、正面に回した両手で柚木の性感帯に構いっぱなしだった。
「どっちが感じる……?」
自身の欠片で濡れ渡った童貞ペニスの先っちょを掌でクチュクチュと撫で回される。
皮をずり下ろされて剥かれた天辺、カリ首にかけ、小刻みにシコシコシコシコされる。
「やっぱりコッチか……?」
肥大したクリトリスを指の腹で丁寧にソフトに擽られる。
深々とペニスを咥え込む結合部から滲む愛液を満遍なく塗りたくり、付け根から掬うように、熱心に弄繰り倒される。
柚木はガクガク震えながら胸を反らした。
自分のお股に両手を忍ばせている比良の腕を咄嗟に掴み、唇までピクピクさせ、軽く達した。
「ぁ、ぁ、ぁ、ぅ……」
「なぁ、柚木……今いっただろ……どっちでいったのか、俺に教えて……」
「っ……っ……どっちも……両方……」
「どっちでも感じる? 両方とも気持ちいいのか……?」
「きもち、い……比良く、ん……」
こんなにきもちよくなるなんて。
比良くんのためにコレを授かったような気さえしてくる……。
「素直な柚木って堪らない……じゃあ、どっちも同じくらい可愛がってやるから……」
「っ、ぁっ、ぁっ、ぁっ……」
「……まだ先でもいいけど……」
「っ……っ……っ……?」
「いずれコッチの処女も俺に奪わせて……?」
「ふひぃ……っ……? え、お尻……? お尻さわって……? お尻のこと言ってんの……?」
「やっ、やっ、やっ、やっ……比良く……っ」
四つん這いバックでもパンパンされた。
すっかり懐いたかのように従順になったアソコを何度も何度もしつこく突き上げるペニス。
激短ストロークだったり、ロングストロークだったり、最奥をグリグリしたり、サディスティックに一頻り連打したり。
肉の壁にたんまり揉みしだかれる。
次の絶頂をこれでもかと煽られる。
「柚木……ッ」
ダウンを下敷きにして地面に這い蹲った柚木は、比良に掴まれた腰だけを宙に残し、寒空の下での野外とろとろえっちに理性を麻痺させて喘いだ。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……い……いっちゃう……またいっちゃう……」
快感に平伏し、ずっとパンパンされているお尻を赤くさせて切なげに呻吟する柚木に比良は独占欲が止まらない、だから腰も止まらない。
滾るペニスで愛しいソコを好きなだけ堪能した。
止め処なく膨れ上がる欲望をたんまりどぷどぷ次から次に注ぎまくった。
「んーーーー……っ……ひら、く、ん……比良くん……」
「柚木は……ずっと俺の……」
もうすぐ夜九時になるところで柚木をおんぶした比良は何食わぬ顔してコテージに戻った。
「比良くん、かなり遅かったじゃん」
「県境超えたんでない?」
「ゆーくん、どしたの? 寝てるの?」
「疲れたみたいだ。ランニング途中で休憩したらそのまま寝た」
「ゆーくん体力ないからなぁ」
「いや、俺でも寝るわ、数時間ランニングとか、なんか顔赤いし」
「俺のベッドに寝かせとく」
「比良くーん、早くコッチおいでよー」
「俺、もう一回り走ってくる」
「え? また?」
「この辺、空気が澄んでて走ってると気持ちいいんだ」
呆気にとられた同級生一同をリビングに残し、二階の一室、数台並んだベッドの一つに失神した柚木を横たえ、汗ばむほっぺたにキスして。
ダウンを羽織った比良は神社に一人向かった。
昼過ぎの買い出しの帰りに立ち寄った柚木よりも先に、比良は、この神社を訪れていた。
ランニング中にふと好奇心に誘われて鳥居の連なる階段を上り、お賽銭を投げ入れ、一回目の祈願成就のお礼をしていた。
『柚木が卒業旅行に来てくれて嬉しいです、どうもありがとうございました』
そして比良は暗闇に佇む拝殿に向かって二回目のお礼に及ぶ。
「柚木を俺のものにしてくれてありがとうございます」
『主役の比良くんがいないと盛り下がるだろーし』
俺にとっての主役はずっと柚木だけだ。
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