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「はっ、ぁっ、ぁっ……い、や……」 比良の中指と薬指で引っ切り無しにぷちゅぷちゅ、ちゅぷちゅぷ、不規則に鳴らされる柚木のナカ。 ベッドの上で横向きになった状態で、後ろからハグされるみたいな格好で、長い指で奥まで念入りに解されていた。 「俺が来る前も、柚木、一人でシてたんだよな……?」 ……あーあ、バレてました。 「……もう、お母さん、帰ってくる……」 外は明るく、母親の帰宅はまだまだ先であったが、この状況から逃れたい柚木は嘘をついた。 「だから、もう……やめよ……比良くん……」 「柚木のお母さんが帰ってきても俺は構わない」 「……何言ってんの、だいじょーぶ……?」 「今、目撃されたら親公認になるかもしれない」 ほんと何言ってんの、比良くん……。 「そろそろ、俺の、挿入(はい)りそう……?」 「それは……一生むり……」 「柚木のナカ、こんなにとろとろに解れたのに……?」 「ッ、ぁ、ぁ、ぁっ……そんな早く動かしちゃっ……ふぅぅぅぅ……ッ」 「気持ちよすぎて怖い……?」 悶々とうねるアソコの内側で意地悪くピストンさせていた指を、慎重に、比良は引き抜いた。 いきっぱなしで力がうまく入らない柚木を仰向けにする。 ヨダレを垂らし、全身をヒクヒクさせ、焦点が定まっていないクラスメートを愛おしげに見下ろした。 「俺も柚木と気持ちよくなりたい」 焦点が定まっていなかったはずの柚木の目が……みるみる見開かれていく。 自分の真上でベルトを緩め、ファスナーを下ろし、比良が取り出した彼のものに……絶句した。 ……お、お、おっきくなりすぎ……。 「おれのアソコ引き裂くつもり……?」 「俺のことも気持ちよくさせて、柚木……」 「や……やだ……あっ……やだって言ってんじゃんッ……ひ、ぃ、ぃ、ぃ、ん……っ」 平均値を越えるご立派な非童貞ペニスにアソコの表面を、ぬる、ぬる、擦られた。 「やばいやばいっ、こ、こ、擦んないで……っ」 比良は嫌がる柚木を平然と無視した。 びしょびしょなアソコに、ぬーるぬーる、ビキビキなペニスをゆっくりゆっくり擦りつけた。 「い、や、だ……っ」 ぞわぞわした甘い戦慄に全身を舐め尽くされる。 軽度の連続絶頂にヒィヒィしつつ、セーターを腕捲りさせた比良を潤みきった双眸で柚木は見上げた。 「比良くん、怖くないの……? おれなんかのココにチンコ挿入()れんの……得体が知れないのに……おれのだよ……? なんか不吉じゃない……? え、なに……? なんで笑ってんの? おーい……?」 「柚木が面白いこと言うから」 華麗に剥けた先っぽがクリトリスをやんわり小突いた。 敏感な性感帯に絶妙な刺激を浴びせられて、声もなしにビリビリ極まっている柚木に、比良は囁きかける。 「好きって言ってみて」 アソコの愛液を纏って、同じくぬるぬるになった先っぽを、膣孔にじんわり押し当てる。 「俺のこと好きって、言ってみて」 「な……なにそれ……」 比良の触れているところがさらなる熱を帯びた。 尋常じゃないくらいの火照りに蝕まれた。 「言って」 雄色気だだ漏れな眼差しを紡ぐ比良から顔を逸らせずに、柚木は、震える唇をぎこちなく動かした。 「……比良くん、好き……」 ず、ぷ、ぅ…… 比良のペニスが柚木のアソコにめり込んだ。 ナカに挿入ってこようとしている比良に咄嗟に抵抗しようとしたが、振り翳した両手は水玉布団の上に簡単に押し返された。 「だめ、だって、ば」 「俺も好きだ」 比良は柚木のナカにさらに挿入ってきた。 「っ……っ……ちょ……やめ……」 「柚木のこと好きなんだ」 柚木のアソコは本人の意思と裏腹に彼のペニスを難なく招き入れた。 まるで誘うみたいに熱源に吸いついて、包み込んで、歓迎した。 「あ……ぁぅ、ぅ……比良くんの、挿入っちゃ、ぅ……」 「好きだよ」 「っ……っ……っ……っ……比良くん、重症ぉ……今すぐ入院しなきゃ……手遅れに……」 ずぶ、ずぶ、ずぶぶぶぶ……っ 「ひ、ぃ、ぃ、ぃ、ぃ……っ」 比良のペニスがもっとナカへ挿入ってきて柚木は堪らずエビ反りになった。 童貞ペニスから先走りの糸を滴らせ、アソコからも愛液を溢れさせ、ヨダレもだらだら零した。 「なぁ、柚木……」 「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」 「俺は風邪も引いてないし、インフルにもかかってない……」 我慢できずに、途中まで捻じ込んだ辺りで、比良は律動を始めた。 柚木のナカでより一層膨れ上がったペニスを前後に動かした。 「ッ! ッ! ッ! ッ!」 「ッ……あ……柚木……」 抜き挿しされる度に柚木は否応なしにいってしまい、手加減なしに比良をぎゅうぎゅう締めつけ、過激なおもてなしに導かれるがままに。 「は……ッ」 比良も達した。 柚木のアソコで一思いに射精した。 比良の特濃エキスが、びゅるるるるッッ、たんまり注ぎ込まれた。 「い……ッ……ッ……ッ……!!!!」 自分の腹底でものものしげに痙攣しながら弾けたペニス。 巻き添えでも食らったみたいに、ボロボロ涙しながら、何度目かもわからない絶頂に柚木も至った。 「ぁ、っ、はぁ、っ、あ、ぁ、っ、ぅ……ンっ……ぅぅっ……ん、ぷ……」 ヨダレ塗れになっていた口元をべろりと舐め上げられて。 涙で霞む目を何度もパチパチさせ、クリアになった視界に比良を捉えてみれば、いたずらっ子っぽい笑みを投げかけられて。 「俺、大豆みたい……?」 大胆な下半身とは真逆なピュアな笑顔に柚木は危うく息絶えそうになった。 「……比良くんがおれなんかを好きになるわけない……」 ぽろっと本音が出た。 「こんなしょーもないおれのこと……パーフェクトな比良くんが好きになるわけ……ぅぅ……ぐす……」 情緒不安定さながらにメソメソする柚木。 正直、猛烈に堪らなくなる比良。 次から次に溢れ出す涙を舐めとり、ぼっさぼさになった頭をイイコイイコして、愚図る柚木のおでこにキスをした。 「柚木、本当に可愛いな」 「うぇぇ……とりあえず早くチンコ抜いて……」 「そんなに信じられないのなら。今から嫌でも信じさせてあげるから」 「っ……? っ……っ……?」 「俺ので、もっと、とろとろにしてあげる……」 「っ……ぁ……ぁ……こんな……奥……まで……」 ナカに放った白濁の滑り、止め処なく滴る愛液のおかげで。 比良のペニスが根元まで柚木のナカに突き立てられた。 奥まで抉じ開けられて。 甘々な快感にアソコを射貫かれた。 「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ぅ、ぅ……比良、く……やだ……」 「やだ、じゃないよ、柚木……ワガママ言わないで」 「やだやだやだやだ……っ」 「俺の気持ち、理解できない柚木が悪い……」 いっこも理解できないよ。 比良くんがおれのこと好きになるわけ……そんなこと……あるはずが……。 「はぅ……っっっ」 腰をがっちり抱え込まれて激しく突かれた挙句、二度目の射精をまたナカで迎えられて、柚木は限界まで胸を反らした。 びゅっくん、びゅっくん、当たり前のように注ぎ込まれた。 結合部がぶくぶく泡立つほどに。 「柚木、次はこっち向いてくれ……」 「ぇ? ぇぇ? ぇ……?」 恐ろしいくらい衰えない比良にくるんと体位移行され、ベッドに四つん這いに、また当たり前のように背中に密着してきたかと思えば。 「柚木の全部、気持ちよくしたい」 後ろからパンパンされながら。 股間でぷるぷる揺れていたペニスに手を添えられ、多感な先っちょを擦り立てられて。 びっちょりぬるぬるなクリトリスまで指腹で丁寧にコスコスされた。 「んきゅっっ……ひ、ら、く……っ」 「ん、柚木……可愛いな……子犬みたいだ」 「こ、子犬じゃなっ……っ……あっあっ、またっ……いっちゃ、ぅ、ぅ……っ」 「うん……何度でも俺と一緒にいって……?」 「ぇぇぇっ……また、おれにだす、の……? も、やだって……あんっ……」 激しめにパンパンされて、ペニスとクリトリスを過剰に可愛がられて、柚木はブルブルガクガクが止まらない。 「も……だしちゃ、だめ……」 ぶっちゃけると。 ナカで射精されるとき、比良のペニスがビックンビックン痙攣するのが絶妙によかったりもしたのだが。 「こ……こわい……もし、もしも……妊娠しちゃったら……」 「柚木が俺のあかちゃん妊娠するのか?」 ビキビキビキッ 「ひっ? ま、またおっきく……!」 「柚木……そんなこと言われたら、俺……」 鼓膜が今にも蕩けそうな声を耳孔に注ぎ込まれて柚木は水玉柄の布団を思いっきり掻き抱いた。 「止まらなくなる……」 「あ、あ、ぁ、ぁ……っ……ほ、ほんとおかーさん帰ってくるからっ……止まってもらわなきゃっ……ゃっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ……!!」 アソコの奥の奥を愛情たっぷり突き上げられた。 いきっぱなしの柚木は歯を食い縛り、湿り渡った内腿をゾクリと粟立たせた。 脱ぐタイミングが失われた制服の下で汗びしょびしょになった二人。 「柚木、コッチも……いいか……?」 「ッ……!? ッ、ッ……いだだだだだだッ!! 裂けるッお尻裂けるッ!! お尻はほんとやめ……ッ……ッ……!!」 比良に驚くほど従順なアソコに対し、お尻の穴はやたらつっけんどん、手懐ける時間を相当要するため先延ばしにされた……。 「柚木は俺のこと好きか?」 「比良くんのこと嫌いなわけないじゃん、嫌いになれる人なんかいる?」 「それは答えになってない」 「……」 「俺は好きだよ」 「……うぐぐ」 「ずっと言いたかったんだ」 「……うぐぐぐぐ」 「誰よりも柚木のこと好きだって」 「うぐぐぐぐぐぐぐ」 最高級のクリスマスプレゼント。 免疫のない哀れな平凡男子は拒絶反応を起こしそうになる。 「それ以上言われたら、おれ、泡になって溶けて消えそう……」 未だにぱにくる柚木にお構いなしにパーフェクト男子は想い人限定の笑顔を添えて底なしの愛情を振り翳す。 「そのときは俺も柚木と一緒に溶けて消える」 「……」 「人魚姫みたいだな」 「こ、こんなドブ川で迷子になりそーなモブ人魚の巻き添えで王子様の比良くん泡になるなんて、やだやだやだやだ……やだ」 柚木が自分自身にかけていた「呪い」は解けて消えたようだ。 end

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