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「おなかの奥……あったかぃ……」 床に仰向けにし、両足を開かせ、シマは冷めやらない白昼の興奮を魅叉鬼と分かち合っていた。 あられもない結合部では白濁が泡立ち、クリーム状になって、小刻みに出挿りするペニスにこびりついていた。 ふっくらした両サイドの肉襞まで上気し、ほんのり紅潮している。 コリコリと芽吹いたクリトリスは白濁クリームに沈没していた。 「もっと、ずぼずぼって、して……オレんなかで、おっきぃちんぽ、いっぱいいっぱい動かして……」 魅叉鬼の純潔ペニスはシマに突かれる度にカウパーを漏らしていた。 ピクピク、ピクピク、過敏に痙攣しては褐色肌に雫を散らしている。 童貞ながらも健やかに剥け、活発に反り返っている様は、華奢な肢体とギャップがあって視界に病みつきになりそうな……。 「魅叉鬼、自分でペニスしごいてみて」 極端な緩急つきの性悪ピストンに切なそうに眉根を寄せていた魅叉鬼は、とろん気味な吊り目でシマを見上げた。 「すけべ……」 口で貶して、初恋眼鏡相手に従順に、純潔ペニスに手を伸ばす。 天辺から根元まで罪深げに濡れ渡る熱源に褐色指を絡めた。 皮を巻き込んで、規則的に、扇情的に、熱心に掌を上下させた。 「んっ、んっ、んっ……こんな感じかよ……?」 「うん、そんな感じ……上手だよ」 「ッ……ッ……シマぁ……」 自分を見つめながら自慰に励む魅叉鬼を見つめ返し、シマは、結合部の白濁泡を散らして蜜孔深めのところを突き上げた。 「やんっっっ……深ぃ……っ」 一瞬、身を竦ませた魅叉鬼だが、我が身をしごく手は止めなかった。 さらに先走りが滴って女子めいた指まで濡らす。 性感帯の集中する先っぽを緩々と擦り立て、勝手知ったる風に我が身を追い込みながら。 結合部から飛び散った白濁泡を指に掬い上げ、れろり、魅叉鬼はシマを見つめたまま舐め上げてみせた。 「ん……シマの精ぇ子、こってり濃くて、ンまい……」 淫魔ならではなエロ仕草にシマは完全に中てられた。 居心地のよすぎる蜜壺奥で二度目の射精欲がみるみる膨れ上がった。 「魅叉鬼、もっと激しくして……?」 魅叉鬼は言われた通りに自慰の速度を上げた。 掴みやすい括れた腰を揺らめかせ、縋るようにシマに視線を縫いつけて、淫魔ペニスをがむしゃらに擦り立てた。 「もっと……」 「そんな、したら……っ……射精()ちゃぅ……っ」 「うん、そのまま射精()って……? 俺と一緒に……」 シマは魅叉鬼の手の上から彼の熱源を握り締めて。 加減できずに、勢い任せに、しごき尽くした。 「ひっ、ぃん……シマにシコシコされてっ……あ……あ……あ……でりゅっ……でひゃっ……精ぇ子でひゃぅ……っっっ」 魅叉鬼は……シマの慰めに平伏して射精した。 とろりと濃い淫魔スペルマを自身の頬に飛び散るくらい放埓に解放させた。 「ん……ッ」 恐ろしく肉圧が増して手加減なしにペニスを搾り上げられる。 シマは短く歯軋りし、最奥に狙いをつけたディープなピストンに厚腰を波打たせ、切れ切れに嘆息した。 「いく……ッ……」 僅かに悲鳴じみたシマの声。 魅叉鬼の胎底は甘苦しい戦慄に支配された。 コリコリとした子宮口、ポルチオ性感帯を巧みに刺激された末の精子抽入にしどけなく感極まった……。 「シマぁ……シマの方が……オレより何倍もタチ悪ぃ激エロ淫魔みてぇ……」 「俺のことずっとつけ回して、盗み見までして、ある意味ストーカーだな」 「ッ……ッ……」 「匂いまで嗅ぎ分けるなんてやばくないか」 「ッ……」 再会したときと同じ黒ずくめの格好をした魅叉鬼がぐっと押し黙っていたら。 隣に座ったシマは片頬杖を突き、意気消沈しかかっている淫魔に笑いかけた。 「そこまで誰かに想われるなんて人生に一度あるかないかだよな」 「ほぇ……」 「しかも相手は淫魔。こんな光栄なこと、そうそうない」 ーーだから安心して。 ーーその小さな羽、俺のそばで好きなだけ休めたらいい。 「だから大学までわざわざ様子見に来なくていいよ」 そこは大学の大講義室だった。 中学生にしか見えない青少年に纏わりつかれているシマに他の大学生はヒキ気味、明らかに距離をおいて着席していた。 「だって、シマが浮気したら気が気じゃねーもん、オレ」 「しー」 「今頃、前のセフレ相手と密会してるなんて考えたらトチ狂いそうで!」 「しー」 もうすぐ教授が来てしまう。 倫理学の講義が始まってしまう。 「九十分、俺の隣でお行儀よく大人しくできる?」 シマが問いかければ、公衆の面前で堂々としがみついていた魅叉鬼は首を左右にブンブン振った。 「一分もできねぇ」 「困った淫魔ちゃん」 シマは魅叉鬼の手を引いて席を立った。 周囲の視線もまるで気にせず、そのまま大講義室を出、廊下でもビシバシ浴びる注目をものともせずに淡々とした表情で進んだ。 「シマぁ……勉強はいーのかよ?」 「お前が大人しくできないって言うから」 「だってオレ淫魔だもん」 「ふ。その言い訳、使い道が豊富そうで便利だな」 魅叉鬼はシマの腕に再び力一杯しがみついた。 フードの下でクロミミを片方ピクピクさせ、独り占めしたくて堪らない止まり木に羽つき淫魔は頬擦りした。 『ほら、ここなら大丈夫。安心していいよ』 「うん。オレの居場所、ここにする」 一途にも程がある魅叉鬼に瞬く間に心臓(ハート)を掻っ攫われていたシマは。 最愛なる淫魔に我が身を差し出し、どこまでも喜んで堕落してやるのだった。 end

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