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人で溢れ返る繁華街の片隅で二人は出会った。 「え?」 放課後、友達とカラオケに向かっていた高校二年生、十七歳の由紀生。 「あ?」 数ある準暴力団の中でも抜きん出て勢力拡大しつつある半グレ集団副リーダーの一人、二十二歳にして現役パツキン不良の数也。 擦れ違った瞬間に番だとわかった。 世界でたった一人の運命の相手だと。 「わぁっ!?」 浮かれた数也は公衆の面前で由紀生を肩に担ぎ、その場から堂々と拉致した。 由紀生の友達や他の通行人は呆気にとられるばかり。 由紀生自身、一切の躊躇なく自分を攫った嵐みたいな数也に驚くばかりだった……。 「か……かずきゅ……」 「死ぬまで、いーや、死んでも由紀生のこと離さねぇからな……」 そんなこんなで擦れ違ったその日に合体したアルファとオメガ。 「はぁ……」 出会ってから約一ヶ月半が経過した週末のことだった。 数也の住むマンションへ向かっていた由紀生は、その日、朝から熱っぽくて足取りが覚束なかった。 ドタキャンするべきだったか。 しかし多忙な数也と一ヶ月振りに会う休日、会いたい気持ちが勝って、こっそり家を出てきた。 マンションは都心部の一等地に建っている。 電車を降り、表通りをフラフラ進んでいたのだが、やたら人に見られているような気がした。 (そんなに具合悪そうに見えるのかな) そうして新築のタワーマンションへ。 いつ来てもいいと渡されていた合鍵で複数のオートロックを解除し、高層フロアへ。 やっと数也のおうちへ到着したときは体がやたらカッカしていた。 「こ……こんにちは、カズ君」 今日は早めに帰った方がいいかもしれない、そんなことを思いながら、部屋の奥から咥えタバコで大股でやってきた数也に声をかけた。 一ヶ月振りに再会した数也は。 睨むように由紀生を見つめた。 「ヒートじゃねぇか」 由紀生は目をパチクリさせた。 「ヒート……?」 「オメガのくせに知らねぇのかよ」 「知ってるけど……おれがヒート……?」 スニーカーを脱ぐのもままならず、サンダル一足ない殺風景な玄関、数也と会えたことでほっとした由紀生は気が緩んで倒れそうに。 「発情期(ヒート)。なったことねぇのか」 数也はすかさず細身の体を抱き止めた。 「な……ない……初めて」 「そーか、そーか」 咥えていたタバコを躊躇なく吐いて捨て、床に落ちた吸殻を裸足で平然と踏み潰した数也は、問う。 「今日も電車で来たんだよな?」 「え……うん……」 「はーん。発情期ムンムンオーラでその辺のアルファ共たぶらかしながら来たってわけか」 トゲのある言い方に由紀生は朦朧としながらも不安を抱いた。 ジャラジャラはなく、半袖のインナーシャツにスウェットを履いた彼を恐る恐る見上げる。 「俺以外のアルファにそんな無防備な姿曝したわけか」 数也は怒っていた。 「他のアルファに色目使うよーなワルイコにはお仕置きしねぇとな、なぁ、由紀生チャン?」 「んっんっ、ん、んっ!」 由紀生はスニーカーを脱ぐ間も与えられず玄関フロアで数也にお仕置きされた。 頑丈な両手にがっちり掴まれた細腰。 空中で固定され、初っ端からバックで荒々しく突かれる。 数也に下半身をヒン剥かれる前からトロキュンしていた蜜穴に力強く勃起したペニスがずっぼずっぼ抽挿された。 「俺にハメられる前から漏らしたみてぇにびっちょり濡れやがって」 オメガのヒートに惑わされ、いつにもまして昂ぶるアルファの体。 興奮が湧いて湧いて止まらない。 数也は上半身にシャツを引っ掛けたままの由紀生の尻たぶを鷲掴みにし、押し開いた。 ボクサーパンツとスウェットをずり下ろした半裸姿で、ヒクヒクしているちっちゃなアナルを意味深に見下ろした。 「は」 不意に蜜穴からペニスが引き抜かれ、由紀生は鼻から甘い息を洩らす。 「……ぇ……?」 グリ、グリ、愛液に満遍なく湿る膨張亀頭がアナルに押し当てられて素直に動揺した。 「カズ君っ? そ……そこはお尻の穴で……行き先、間違えてるよ……?」 「別に間違っちゃいねぇよ?」 グググググ…… 「ぇぇぇっ? なんでお尻っ?」 「●●●だとアンアンよがるだけでお仕置きにならねぇンだわ」 「そんな……っ……やめ……やーーーー……っ」 まさかのアナル挿入。 カチンコチンの色黒肉棒に強引に未開発処女領域を侵されて由紀生は背中を反らした。 「クソせま……」 「ら、らめぇっ、お尻らめ……っ……ふにぃ……っ」 「は……なに鳴いてんだよ、由紀生ぉ……んなクソかわいー真似されたら、俺、止まんなくなっちまうぞ……?」 根元まで卑猥に湿っていたアルファペニスがオメガアナルをぐっっさり貫く。 男サイドのGスポットである前立腺をズリズリゴリゴリやられて、由紀生の下腹部でピクピク跳ねる純潔ペニス。 剥き出しの床に先走りの汁糸が滴った。 「由紀生、テメェ、●●●が二つあんだな」 「ち、ちが……」 「うまそうに俺のチンポ食ってやがる」 数也は百戦錬磨の厚腰を器用に小刻みに揺らめかせながら由紀生の股間へ片手を忍び込ませた。 「ぁ」 睾丸の付け根、独りでに剥けて膨らんだクリトリスを指腹でコスコスコスコス擦り立てた。 「ど……同時らめぇ……」 「コリッコリしてやがる、テメェのスケべクリ」 「っ……っ……っ……つねっちゃ、やらぁ……」 「後でまたたっぷりクンニしてやっから覚悟しとけよ?」 数也はそのまま中指を亀裂へと移動させた。 ついさっきまでペニスで貫いていた蜜穴に、ぬぷぷぷぷ……っ、根元まで一気に捻じ込んだ。 「ふみゃっ」 由紀生はまた鳴いた。 後穴をガン掘りされながら前穴を指姦されて内腿をゾクゾクさせた。 「こ……これ、らめ……変になっひゃ……」 ペニスと指の動きがシンクロし、前と後ろの同時攻めに由紀生は達するしかなかった。 「ふぅぅ……っ……っ」 「ッ……ケツも●●●も締まった、お仕置きでイキやがって、お前にとっちゃあ鞭も飴か? なぁ、スケベオメガの由紀生チャンよぉ?」 人差し指が追加された。 二本の指が蜜穴内で不揃い蠢く。 アナルの方は怒張したペニスで小突き上げられた。 「テメェなぁ……ヒートになったんなら人目気にしろッ、タクシーで来いッ、つぅか俺を呼べッ」 「ッ……ッ……だって、ヒートだってわからなかった……」 「うるせぇッ!」 前立腺ゾーンを強めに擦り上げられ、ジンジンムズムズ疼く膣奥を甲斐甲斐しく蹂躪され、由紀生の両足は生まれ立ての小鹿みたいにガクガクプルプルした。 「俺以外のアルファに媚びんじゃねぇッ! 隙見せんじゃねぇッ!」 欲望を煽る甘い甘い匂いが尽きない発情中のオメガに傲慢なアルファは言い放つ。 「テメェは俺だけのモン……だッッッ!!」 数也は射精した。 由紀生のお尻の奥目掛け、この一ヶ月の間溜め込まれていた濃厚スペルマを惜し気もなく叩きつけた。 「ふみゃぁっっっ」 アナル最奥でビックンビックン痙攣しながら精液を弾くペニスに身悶え、由紀生も射精した。 直接的な刺激を与えられなかった純潔ペニスからトコロテン汁を慎ましげに解き放った。 「は……ぁぅ……」 冷たい床にぺちゃんと崩れ落ち、ヨダレを溢れさせている由紀生に息の荒い数也はすっぽり覆いかぶさる。 「由紀生ぉ、次はご褒美やっからな」 「ふぇぇ……もぉ、ぃぃ……もぉいらなぃ……」 「ばーか……初ヒート、俺の全身全霊チンポで満喫させてやっからよ」 「ふぇぇぇぇ……!」

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