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第26話 謝ってばかりの1日

「わぁっ‼ すみません‼」 僕は大慌てで立ち上がった。 パニックで頭の中は、ぐるぐる。 とにかく雑巾を取ってきて、零れたコーヒーを拭いた。 「先生、濡れてないですか⁉」 「いや、ちょっとだけだから大丈夫」 うわぁーッ‼ 何ドジやってるんだ僕なバカッ‼ 僕は胡座をかいて座っている先生のズボンが濡れているのを見て、気が動転していた。 このままじゃ染みになってしまうと思い、雑巾でゴシゴシと拭ってから、気がついた。 しまった‼ 雑巾で拭いちゃったよ~。 「あぁっ‼す、すみませんっ‼雑巾で…」 謝ってばかりの1日だ。…ううっ。 情けなくて、しんなりと萎れた僕に先生はちょっと困った顔をしていた。 「ん~別に雑巾はいいんだけど…ちょっと困ったなぁ…」 そうですよね⁉ ごめんなさい‼ 先生が困っていることに、僕は責任を多いに感じてしまう。

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