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第31話 ふたつの顔
「あああ、ああ、あのっ?!」
次の瞬間、先生は僕の唇をまるで猫がするように舐めたんだ。
ペロリ…って。
「うん。甘い」
そりゃ、アイスだもん。
甘いに決まってる。
何その顔。
先生の顔の方が、甘い。甘ったるい。
それよりも、なにより僕の唇舐めるなんて!!
信じられないと顔を赤くした僕は、次にまたまた目を剥いた。
っていうか…!
「先生っ!!何するんですかーっ!!」
呆然としていた僕の股間に、先生の手が伸びてきていたのだ。
「ぎゃーっ、やめてください!!」
ムニムニされて、僕は両手で何とか先生の無体を止めようとする。
「何って。君のここを慰めてあげようかと思って」
言われて気がつけば、先生の強烈なフェロモンに充てられたせいか、僕のソコは少し勃ちあがっていた。
「大丈夫。直ぐにイかせてあげるから」
フッと笑いながら手を動かそうとしてきた。
何なの何なのさ、一体?!
こんなの彌先生じゃない!!
彌先生、二重人格ってヤツ~?!
「ひぃ…っ、ちょっと待って下さい、彌先生っ!」
突然の事に混乱しつつ叫ぶ僕。
あぁっ…どうしてこんな事になってるの…僕 !
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