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 先生の指が、1本増えて。  その度に苦しさが快楽に変わって。 「あ、あぁ…や、あ…っ!」 「拓真、気持ちいい?」 「あ、はぁ…は、い……。」 「痛くないか?」 「ん、も…う……大丈夫、で…す…。」  先生が与えるなら痛みだって平気。  それだけ僕は貴方を欲していた。 「いいのか?」 「はい…。」  先生と繋がりたかった。    ずっと想っていた。  ビリっとした貫きも、すぐに快感になった。 「あ、あぁ……ん、はぁ…。」 「はぁ…拓真、力、抜いて…。」 「うあ…はぁ…はぁ…せん、せ…。」  それがどうしても出来ない。  わからないと、目で訴える。  先生はすぐに頬を撫でて、キスをして。  ズン、と杭を打ち込まれた。  驚いたのか、感じたのか。  僕の先端はだらしなく白濁を零した。 「あ、あ…ごめ、な…さ……。」 「…謝らないで…気持ちよかったんだろ?」  この人は、底抜けに優しい。  生理的に泣く僕の涙を舐めとってくれる。  そしてユルユルと僕のソレに触れてくれる。 「せんせ、は……きもち、いい…です、か?」  与えられてばかりで不安な僕は訊ねた。  すると先生はまた笑った。 「あぁ……すげー気持ちいいよ、拓真。」  撫でられる額が熱くなる。  その笑顔にキュンとする。  先生は少し顔をしかめた。  そして僕の両手に指を絡ませて。 「動くよ…。」  優しく囁いて、律動した。

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