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第6話

渉は、時間を掛け、蕾を丹念に解し、指をぷにゅっと挿れた。 「あーー」 湊斗の細い腰がブルブルと震えた。 「痛い!?」 「うん、大丈夫・・・渉、ちょっと待って・・・」 ぐりぐりと指を動かされ、湊斗は思わずシーツを掴んだ。 「パパのナカ、うねっていて、キュウキュウ締め付けてくる。食いちぎれそうだ」 「そんなの知らない・・・あっーーあぁ、あ‼」 奥まで深く穿たれ、肉襞を擦られ、湊斗は、味わったことのない快感に、喘ぎ悶えた。 二人の汗がシーツにポタポタとしたたり落ち、大きなシミを作っていた。 ずるりと、指が抜かれ、それよりも熱くたぎる渉の雄が、湊斗の体を貫いた。 「やぁんーー痛い‼」 ミリミリと、狭筒を押し広げて、隘路を突き進んでいく息子の昂りに、最初こそ、痛がる素振りを見せていた湊斗だったが、愛しい我が子と、繋がる悦びに、うっとりとりとして、自分から、腕を渉の首に巻き付け、口付けをねだった。 「渉・・・の、すごく、きもちいい」 「パパのナカだって」 手と手を絡ませ、唇を深く重ね合わせ、何度も愛を囁き、渉は、自身の雄を深々と埋め込んでいった。 「少し、力緩めてくれない⁉」 「どうやるか分からない・・・」 「パパ、初めてだから、優しくしようと思ったのに、そんなに、締め付けて、煽らないで欲しいな」 「ほんとに知らないのーーあっ、あ、ぁ、ぁ‼」 渉も余裕がないのか、ずんずんと突き上げを開始した。湊斗は、逞しい息子の腕にしがみつき、喘ぎ泣いた。 「パパ出すよ」 「うん」 なお一層、渉の腰の動きが激しくなり、唸り声を上げると、湊斗のナカに熱い飛沫をほとばらせた。 「渉、愛してるーー」 涙を流し、湊斗は、歓喜に震えながら、涙を流していた。 「俺もーー湊斗、愛してる」 誓いのキスを交わす二人。 親子の禁断の一線を越え、罪を犯してもなお、二人はもう2度と離れる事はないだろう。 出会ったあの日には、もう、帰れないのだから。 夜の静寂に、荒い二人の息遣いだけが響く。恋人同士の甘美な交わりは始まったばかりで、渉は、湊斗の体を限りなく、求め続け、貪った。

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