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第11話

「あ、あの・・・ね、えっと・・・」 早川を追い返したあと、渉は無言で台所に立ち夕飯の準備に取り掛かった。近付くなオーラを出しまくる息子に湊斗は恐る恐る、様子を伺いながらそぉーーと足音を忍ばせて近付いた。 「渉、その・・・ごめんね・・・」 広くて逞しい背中に凭れ、顔を擦り寄せると腕を前へと伸ばした。 「パパは無防備過ぎるんだよ」 「うん、ごめん」 「自覚も足りない」 「うん」 「本当に分かって返事してる?パパの口から直接聞きたい。俺はパパにとって何?」 「えっと・・・その・・・」 落ち着かず体をもじもじさせる湊斗。 渉の内腿に湊斗のモノが何気に当たる。 エッチをしたくても拒まれ、我慢に我慢を重ねてきた渉。 もう限界だった。 渉の力なら、有無言わさずパパを布団に押し倒し、無理矢理でも体を奪うことも容易く出来るのに。渉はぐっと堪えた。 直接湊斗の口からどうしても好きと言って欲しかったから。 「俺は、パパが好き。世界で一番ーーだから、恋人としてエッチしたいし、独り占めにもしたい。勿論、息子として側にいたいーーだめかな?」 聞こえてくる渉の真摯な声音は、湊斗の全身に染み渡っていく。 優柔不断な自分をいつも温かく見守ってくれる彼。優しく包み込んでくれる。 そして何よりも大事にしてくれる。 「だめなじゃないよ・・・ごめん・・何か、恥ずかしくて・・・その・・・」 湊斗は、顔を耳まで真っ赤にさせ俯いた。 「・・・こい・・・びと、です」 今にも消え入りそうな声でもぞもぞと呟くと、暗い表情を浮かべていた渉がにこっと破顔し、体の向きをくるっと変え父親の肩を抱き寄せた。 「パパのこと、一生幸せにしてやるよ」 近付いてきた唇に唇が触れ、湊斗は全身が溶けるような幸せを感じた。 「えっ!?何!?」 耳元でゴソゴソと囁かれ、湊斗は茹でタコのように顔を真っ赤にさせた。

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