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第12話
流し台に寄り掛かった渉の前にしゃがみ込み、ファスナーを下ろし雄を中から引っ張り出した。
それはすでに天を仰ぎがちがちに硬直し、直立していた。
鈴口からはタラタラと透明な液が滲み出て、真っ赤な亀頭をテラテラと黒光りさせていた。
湊斗はごくりと息を飲んだ。
「パパの体に触れるだけでギンギンになるんだ。パパ好きでしょ、これ。何て言うんだっけ?」
愛らしくて、いじらしくて、可愛いパパ。
困った顔と、モジモジする顔を見るとつい意地悪をしたくなる渉。
決してイジメている訳ではない。
可愛くて仕方ないのだ。
「もう、イジワル」
頬っぺたを少しだけ膨らませ、湊斗の黒目がちな瞳がうるうると潤む。
「ねぇ、パパ、早く」
「お・・・ちん・・・ーー」
「最後よく聞こえなかった。もう一回」
「イジワル~~!!」
湊斗は半泣きしながら顔を上げた。
まさか、30にもなって高校生の息子に弄られる日が来ようとは。
「お、ち・・・ん、ち・・・ん・・・渉の、おちんちん・・・」
恋人の為ならと、パパとしてのプライドをかなぐり捨てた。
「好き?」
「うん、好き」
伏せ目がちに顔を逸らす湊斗。
あまりの色っぽさに、渉はごくっと生唾を飲み込んだ。
こんだけエロ可愛い過ぎるパパ。
どこ探してもきっといない。
俺だけ、のもの。
「じゃあ、いっぱい舐めてよ。これ、パパ専用でしょう、好きにしていいよ」
こくりと頷くと、湊斗は鈴口に顔を近付け、軽く口付けをしてから、恐る恐る口に含んだ。
少し苦いのが口の中にじわりと広がっていく。
湊斗は、渉がしてくれたのを思い出しながら、口いっぱいに頬張って、ねるれろ・・・ちゅっ、ちゅぱっーーと舌や、舌の先を使って、むせりながらも懸命に愛撫を続けた。
ーまず、他の男に色目を使った罰。俺のを慰めてよー
渉が耳元でまず初めに囁いた事はそれで。
次に囁いたのは、
ー恋人をほったらかして、エッチをお預けにした罰。前みたな格好でおねだりしてくれたら許すー
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