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第7話

「何、そいつどんな奴なの?」 何年生なのか、それともOBなのか、キス魔って情報しかない。 「さぁー、男ってこと以外知らない」 「えーっ!そこ大事じゃん!何で知らないんだよ!」 「いやだって知らねぇもん!」 でもそりゃそうか、うちの大学、それなりの大きいuniversityだから、人探すだけでも一苦労なんだよね。サークルでやっと他の学部と交流あるくらいなもんで。 俺なんかそのサークルにすら入ってないから、他の学部知り合いいねぇもん。 「超面白そうじゃーん、どんな奴か見てみてぇなぁ」 唇奪われたくはないけど、ちょっと興味ある。 キス魔って話には聞いたことあるけど、ガチのキス魔って見たことないんだよねー、どんな感じなんだろ。 (いーなぁ) そんな簡単にキスできんの、ちょっと羨ましい。高校まで部活一筋だったから、意外と奥手なのよオレ。いざとなるとね。 百人斬りとかもしたけどさ。そういう場になればするけど、飲み会でキスしまくるなんて大酒飲んでても絶対ムリだね。 適当に彼らに別れを告げて講義室を出る。次は空きコマだ。 (図書館行くか) 昼寝しよっと。静かな空間は昼寝にもってこいなんだよね。 伸びをしながら進路を決めた。

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