15 / 126
第15話
まぁ、どーせ彼女いない歴史が年齢の俺ですよ。
見た目は悪くないと思ってるよ。それなりに気ィ使ってるし、百人斬りの途中何人かにも告白されたりもしたし。
いいかも、って思った子もいなかったわけではない。
けど、いい雰囲気になっても、結局付き合ったわけではない。
俺から告白したこともない。
「まー、別にいいんだけどさー」
独り言を言いながら歩く翌日の朝。
なんだかんだ言って、昨日のバーでの会話をズルズルと引きずってた。
今日は2コマから。ちょっと早めに来たのは、昨日締め切りのレポートを出しに来たからだった。
「センセーありがとう!マジ感謝するわ!」
次はないからな!って念を押されて、無理やり滑り込みセーフで提出。我ながらちゃっかりしてるんだよねぇ。
講義までまだ時間あるなぁ。コーヒーでも飲みたい気分。安く済ませたいから、構内のカフェに向かった。
その月始めての来店にコーヒー1杯50円で飲めんの。すごくない? 雰囲気もロカビリーな感じでかなり人気でさ。今の時間ならまだ空いてるハズ。
お気に入りは奥のボックス席。ごちゃごちゃと人形とかタペストリーとか飾ってあって、オシャレ感満喫できるから。
ともだちにシェアしよう!