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第23話
「マジー? なんでー? よく俺だってわかったじゃん!」
本当に数十年間会ってない知り合いみたいなテンションで近寄って、軽くハグした。
「変な奴だなって思ってたから覚えてたよそりゃあ」
「マジかー、俺変な奴でよかったー!」
「なんだそりゃ! やっぱお前変な奴だな」
ヘラヘラ話しをしていると、クサクサした気持ちが少しずつ緩和していく。
俺に声をかけたのは、ちょっとした用があったからだそうだ。
「いや、また会ったら聞いてみてって言われてたんだけどさ、今度飲み会来ないか?」
「飲み会?」
「ああ、俺らスケートサークルに入ってんだけど、今度スノボサークルと飲み会あってさ」
「スケート」
夏場はインラインスケート、冬はアイススケートをやっているそうだ。飲み会は季節関係なくやってるらしい。
「変な奴に話しかけられたって話したら、面白そうだから連れてこいって言われて」
「はぁ? そんなことあんの?」
俺全然無関係なのに?
「あんのあんの。誰でもウェルカムだから、俺らのサークル!」
「ウェルカムすぎね?」
俺も相当ふわふわしてるけど、スケートサークルとかいうのも随分だな。
まぁせっかく誘われたし、こういうのは乗っちゃう方が得策ですよねー!
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