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第39話

の子を泣かせちゃったことにびっくりして、体がしゃんとなる。 「わかってたよ私のこと好きじゃないことくらい!もう諦めるから!だから一回だけそういうことしたってバチ当たらないでしょ?」 バーっと言われると怒られてるみたいな気分になる。 「それ、は」 呟いたけど何も答えられない。 少しの沈黙の後、また彼女は強引に俺を引っ張った。俺も罪悪感からか、抵抗することもなくそのまま連れられてしまった。 一番高い部屋に連れ込まれて、そのままベッドに押し倒された。 「ちょ、待って、そんなガツガツしなくても」 戸惑う俺を尻目に、彼女は俺に跨ってバンバン服を脱いでいく。こんなに一方的に襲われたことはない。彼女の思いがその行動一つ一つに表れているみたいで、抵抗するのも躊躇われた。 ブラジャーまで一気に脱ぐと、俺の手を取って両方の胸を思いっきり掴ませた。 (うわ、やば) 友達としか見ていなかった。 こんな角度からそんな格好を見せられようとは思ったこともなかった。 「悪いけど、付き合ってね」 思いっきり覆いかぶさって唇に噛み付くみたいなキスをされると、不覚にも俺も火がついてしまって、ひっくり返すみたいに彼女をベッドに押し倒してしまっていた。 後はもう、成り行きのまま…。

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