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第104話

「だいじょぶ?」 相手を気遣う余裕がある自分を褒めたい。彼は少し俯いている。そのまま軽く頷いた。 「うん、平気」 到底平気そうには思えないけど。もうここまで来ちゃったら、どこまでやれるかわからないけど、ある程度のことはすることになるだろう。漠然とした数分先のことを考える。女の子よりも優しくしないとっていう使命感にかられる。 濡れっぱなしの彼の体を撫でながら再び唇を重ねる。今度は彼の方もあんまり抵抗ない。大胆ってほどではないけど、彼の緊張具合を思えば結構大胆に吸いついて舐めてくる。 彼の身体が冷えないように、少し体をずらしてシャワーが当たるようにする。シャワールームの真上についた照明が、彼の肌をオレンジ色に照らしてすごくいやらしい。 「寒くない?」 首筋に唇をよせながら尋ねる。彼は俺にしがみついたまま、大丈夫と言う。彼の体は本当に細くて、いい意味で中高生みたいな感じっていうか、発達途上みたいな幼さが残ってる。それなのに色っぽさもあって、なんだかアンバランスでそそられる。 「可愛い体してるよな」 悪気もなく言うと、意味わかんないって笑う。手に直接ボディソープを取り、そのまま彼の胸を擦り始めた。 「俺、もう洗ったって」 「まぁまぁいいじゃん、洗いっこしよ」 ちょっとおどけた感じに言うけど、嫌がるかなって思いながらおっかなびっくり擦る。すべすべの肌に触れるだけで股間が痛いくらい反応した。 彼もボディソープを手に取り、俺の二の腕を撫でてくる。ゆっくりと胸やお腹にも触ってきた。 「こっちにも触ってよ」 控えめに触れてきた手を取り、俺の下半身に導く。露骨に手が跳ね上がった。

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