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第105話
「っちょ、待って」
離そうとするけど、俺も俺で彼のを握りしめるように掴む。体全体が跳ね上がる。
「少し反応してる」
よかった、全然反応してなかったらどうしようかと思った。人のに触るのなんか、兄さんの時以来だ。自分がされてるみたいに、丁寧にしごいていく。石鹸のぬめりが手伝って、滑らかに撫でることができた。
「やっ、だめっ」
逃げるように腰を揺らす。しっかりと押さえつけ、支えながら擦り続ける。
「やだってぇ……」
泣きそうな声をあげ、俺の胸にすがりついてくる。それでも彼のを擦る手の動きは止まらず、徐々に硬くなっていくのが楽しく思えてくるほどだった。
「人に触られたことある?」
男女問わずのつもりで尋ねる。彼は腰を揺らしながら、ひきつった声で「ノーコメント」と言う。初々しい反応を見ると、あんまりそういう経験ないのかもしれない。
俺だって男に関してはリードできるくらい経験あるわけじゃないけど、とにかく優しくエスコートしてやらないと。下手だって思われても嫌だし。
あっという間にフルに勃ち上がった彼のを扱きながら、さらにその奥に指を滑らせる。ふっくらしたタマの真ん中から脚の間に中指を滑らせ、目的の場所に辿りつく。
「あっ、ちょっと」
喘いでいた彼が慌てた様子で体を硬くする。構わず突き進む指先が触れたのは、彼の一番奥の穴。
「ここは? ちゃんと洗った?」
ちょっといじめたくなっちゃう、この気持ちは何だろう。自分がSとかMとか考えたことなんかなかったけど、彼に対してはちょっとSっぽくなっちゃうかもしれない。顔真っ赤にして震えて、本当に恥ずかしそうにしているのが可愛くてしょうがない。どんどんリアクション引き出したくなるんだもん。
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