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第119話

「っ、あー、やべ」 イキそうになるのを無理やり我慢しながら、彼の体を突き上げ続ける。同時に、彼の股間を擦り続けるのも忘れない。痛みなのか圧迫感なのか、少し萎えてしまったのを、丁寧に擦っていく。 「あっ、あ……ん」 彼は必死で俺に抱きついて、耳元で喘げ続ける。喘ぎ方すら、これでいいのかな?って確認するみたいに遠慮がちで、ホントそういうところがたまんない。 「大丈夫? 痛くない? 苦しくない?」 何回聞いただろう。慣れないことをしてる彼に、少しでも気持ち良くなってほしかった。俺ばっかりじゃずるいし、そんなこと望んでない。 徐々に慣れてきたのか、彼もホントに少し微笑んで、何度も大丈夫だよって返してくれた。 キツいままだった中も、少し和らんできたし。 「気持ちいい?」 思い切って尋ねる。彼は少し黙った後、また顔を真っ赤にした。 「わかんない」 恥ずかしそうに呟く。また胸がくすぐったくなる。 「わかんないじゃわかんないよぉ」 「だってわかんないんだもん」 「え~?」 笑いながらゆるく突き上げる。声が交った息が跳ねるのを聞きながら、初な彼をもっと甘やかしたくなった。 「わかんなくてもいいから、ちゃんと俺を感じて」 一気に引き抜いて、一気に奥まで突き入れる。甲高い声をあげて彼が背中をそらせた。

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