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第122話

「やだっ、あ……」 俺の手を掴んでくるけど大して力もない。 先端の小さい穴を軽く爪でいじると、軽く透明な粘っこい液が漏れてくる。 「えー、結構感じちゃってる?」 このまま擦ってたらイッちゃうんじゃないかなぁ。 「離せって! やだぁ!」 股間を隠そうと手を伸ばしてくる。もうさっさとイかせてあげよう。 「まぁまぁ、ほら。ね?」 軽く腰を揺らしながら、丁寧に彼のを擦っていく。傷つけないように、ガラス工芸みたいに、俺ができる限り優しく触れていく。彼は背中をそらせ、シーツを握りしめながら喘いだ。中の締め付けもだいぶキツくて、俺も暴発しそう。 「もぉやらぁ、あっ!」 一際高い声で鳴いた瞬間、俺の手の中で、彼の熱が弾ける。途端に一番キツくしめあげられて、ゴムの中にちょっと出ちゃった……。 「やべ、ごめん、俺ももう限界」 このまま出してしまいたい。あー、やっぱりダメだ。俺には兄さんみたいな余裕なんかない。ましてホントに好きになった人を相手に、我慢なんか出来ない。 傷つけたら後で謝ろう。今どうしようとしてもどうにもなるわけないし。 息も整わないままの彼の中を、夢中擦り続ける。彼は俺の背中に爪を立てながら、必死で喘ぎ続けた。 「っ、うぁ、あっ、ん」 裏返った声、汗ばんだ肌、眉間の皺、緩んだ口元、頬に張り付く長めの黒髪。 俺に夢中になってる体。

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