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第123話
強い締め付けに逆らいながら突き上げ続ける。急勾配の坂を一気に駆け上がるみたいに一気に夢中で突き上げて、頂上に着いた途端、頭の中が真っ白になった。
残りが全部出た。
「あっ、あ?」
俺の動きが突然止まったから、彼が不思議そうな顔をしている。
「……イった?」
おそるおそる尋ねてくる。可愛いって思う反面、溜まってたいろんな気持ちも全部吐き出されたみたいで、一気に気力も体力も抜け落ちた。
答える間もなく、彼の上に倒れ込む。
「うぉっ、ま、ちょっと!」
しかも中にツッコんだまま。
大変不甲斐ないことに、俺はそのまま彼の胸を借りて、そのままぐっすりと眠ってしまったのだった。
「ったく、ホントバカ」
彼が俺の髪を撫でながら、ホントに呆れた顔をして笑ってたのも知らずに……。
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