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05(R18)
大智が夏樹の中に入り込んで内壁をこすり上げると、夏樹の口から小さな嬌声が漏れた。
「……っ…………ぁっ……」
「……もっと声出るだろ?」
「ゃ、だ……ケンタが……見てる……っ」
「電気消してるから平気だって」
「あっ……ぅぁ…………っ!でも……」
「夏樹、いつもよりキツい…………見られて興奮してんじゃないの?」
「なっ!?ち、が……っ」
「あぁっ……夏樹の中、最高に気持ちいい……っ」
「ひっ…………あっ……!」
夏樹の熱く柔らかな肉に締め付けられて、大智は脳が痺れる程の快感に飲まれていく。
いつも能天気で自分勝手な夏樹が、自分に組み敷かれて鳴かされているこの状況に酷く興奮した。
「声、聞かせろよ……」
夏樹の耳元で大智が低く囁く。
腰に響くその声に反応して夏樹の孔が絞まると、大智は眉根を寄せて熱い吐息を吐いた。
その扇情的な表情を、夏樹はうっとりと
眺めていた。
この男前を支配しているのは、自分ただ一人なのだと思うと堪らない。
「あっ……あっ……は、……あぁ……」
「……ふ、……ぁ」
いつもはシーツや枕をつかんで堪えているが、狭いソファの上にそれらは無い。
夏樹は大智の逞しい肩をつかんで律動を受け止める。
大智は夏樹の膝裏に手をやり大きく広げ、怒張したものを奥へ奥へと突き立てた。
仰け反った夏樹の白い喉に赤い印を落としていく。
「あっ……跡、付けんな……っ……ふ、」
夏樹の言葉と一緒に唇を塞ぐ。
あまりの心地好さに、夏樹の目に生理的な涙が浮かぶ。
「夏樹っ……名前、呼べよ……」
「は、ぁ、だい、ち、大智ぃ……」
普段は敬語の大智が、情事の際に荒々しい言葉を使うのが、夏樹は好きだった。
支配され、侵食されていく感覚が、夏樹をより淫猥にさせる。
「ぁっ……あっ……大智、きもちいぃ……もっと、もっと突いてぇ……」
部屋に肉を打つ音が響く。
夏樹の白く長い膝下がゆらゆらと揺れる。
「っ!夏樹、可愛い……夏樹…………っ!」
「大智、だいち……あっ、あ、ぁあっ!」
お互いの吐き出した熱は、夏樹の腹を白く汚した。
大智はくたりと脱力した夏樹の身を清め、ベッドへと運ぶ。
うつらうつらする夏樹の髪を撫で、頬を撫で、唇を啄み、しっかりと身体を抱き締めて瞼を閉じた。
夏樹先輩の総てが、
自分だけのものになったらいいのに……。
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