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第19話 3※

    「ん…っ、んむ、っぅ……」 「……、慣れてる事に腹立つけど……  はは、その辺の女の子より上手」 口でしてたんだって?と、くすくすと笑う天に 腕の拘束を外されてから 有無を言わさず咥えさせられた月乃は これ以上機嫌を損ねないように、と その一心で一生懸命丁寧にしていた。 ベッドの縁に座る天に対して膝立ちで奉仕する月乃の頭を機嫌良さそうに撫でる天。 そして天はいたずらに、足先で月乃の太ももから内腿をなぞり その足先を月乃の足の間へと忍ばせた。 「っんぁ、っ!?」 「ほら、口離さないで。  ……へぇ、胸と口だけでこうなるんだ、  前の時は何にも反応しなかったくせに」 「~っん、んんぅ……っ!」 足の甲で、月乃の反応しかけているそれを押し上げるように刺激されて 月乃は天のものから口を離さないようにと懸命に頑張りながらも びくびくと体を震わせる。 涙の膜が張ったその瞳は気持ち良さそうにとろけていて 嫌でも行為への慣れを感じさせた。 「……は……っ、  月乃は、どこまで慣れさせられたの、かな」 「ん…っ…?  っん、んぐ、っ……ん、んん……っ」 ぐっ、と頭を掴まれたと思えば、 月乃の口の中に熱いものが出されて。 しかし天のものは入ったままで、意地悪に笑っている天をちらりと見上げたあと 月乃は伏せ目がちにそれをこくりと飲み込んだ。 「…………優秀だね、月乃くん」 「っ!?っあ……きみ、どこで、……」 「どこでもないよ。  ただ、あの教師が言いそうだと思ったよ。  お前にトラウマがあるのは気に入らないけどね」 まるであの頃のように、そっくりそのままの言葉をかけられ、 トラウマに震える月乃をベッドの上に引き上げて 組み敷いた天は、上機嫌に笑っている。 そして月乃のボトムに手をかけて、 月乃の足から下着と一緒に抜いてしまう。 「……前の方が、いくらか饒舌だったな」 「こ、んな、悪趣味なこと……、  まともに、話せる、わけ……」 「そう。  まあいいよ、別に。  あんまり余裕だと腹立つしね」 「ひぅ……っん、っ」 先程の口淫で反応していた月乃のものに天の綺麗な指が伸び、それをなぞる。 「ここから先は、されなかったんだって?  じゃあ、特別授業だな」 「っぁ、あ……っ、そ、らっ……も、やめ…っ」 「冗談言うなよ、こんな状態で放っておかれて  つらいのはお前の方だけど?」 ぐちゅりと濡れた音を響かせて手を動かす天に 月乃の身体はびくびくと跳ね、快感に震える。 天の手はいやに手慣れていて、逆らえないそれに、 しかし天にしかされたことのないそれに 月乃の中にはすこしの幸福が生まれていた。 「……ここ、気持ちいい?  前は触ってやらなかったっけな」 「っ……は、ぁ……っ……んん……っ」 「お前の綺麗な顔が気持ち良さそうなのは  正直言ってかなり、くるね。  こうなるから……もうちょっとおあずけしようと思ったのになあ」 「……っ、ん…っ……、……これは、きみの……っ  さー、びす、なのか……っ?」 遊ぶようにくるくると滑らされる指にびくびくと反応をしながらも 月乃は濡れた瞳で天を見上げる。 すると天は、僅かに驚いた顔をしてから けれど笑って月乃の頬へ口づけた。 「お前の扱いがその辺の女と一緒なわけあるか。  お前相手にサービスなんかしてる余裕ないよ。  ……女相手だって、お前の事想像しないと勃たなかったのに」 「……天……っんあ、ぁっ!?」 「今日はこっちでも気持ちよくしてやるんだから、  お前は余計なこと考えずに俺に抱かれてろ……  はは、何締め付けてんの、月乃」 「だ…って……きみが……っ」 言葉を遮るように後ろに指を突き入れられて それからかけられた言葉に月乃は思わず反応してしまう。 いつか、性処理だと言ったその口で、 天は抱くと言った、それだけで、 月乃は思わずぼろぼろと涙をこぼした。 「あーあ……参ったな……  お前今、最高に可愛いわ……」 「っぅあ!?っあ、ゃ、天、そらっ……!なに、っ…!」 「ここ、お前……っていうか、男の気持ちいいとこね。  ちゃんと覚えて」 「っあっ、あ…!っしらな、っい、こんなの、しらない…っ!!」 「ははっ……当たり前だろ、知っててたまるか」 ぐ、と、天の指がある一点を擦り上げた時 月乃の身体は大袈裟なくらい跳ねて。 今までの比じゃない反応をする月乃に、 天は満足そうに笑って、制服欲が満たされるのを感じる。 「……言ったら歯止めがきかないんだろうなって思ってたけど……  俺はさ、月乃……お前の事も、  どうしようもないくらいに……大好きなんだよ」 「っゃ、あ……んぁ、っあ……!」 優しくて柔らかい、間違いなく愛情を含んだ声で 流し込まれた幸せな言葉に、 月乃はたまらなくなって欲を吐き出した。  

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