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第3話 添い寝(R18)

案の定、僕は怖くて眠れないでいた。 DVDも見終わり、それぞれの寝室へと戻っていった。 僕は、翔の部屋よりも奥に位置する客室にいつも寝ている。 その客室も、既に僕専用と化していた。 部屋には着替えとかも置いてある。 ベッドに寝転んだものの、ホラー映像が脳裏を横切る。 「怖い…」 天井から、窓から、ベッド下から…何か出てくるのではないかと怖くて逆に目が冴えてくる。 僕は時計を確認した。 夜中の2時。 丑三つ時って、一番幽霊が出やすい時間なんじゃぁ…! うわぁ~ん、おじさぁん! 布団を跳ね上げてベッドを降りる。 おじさん…寝てるよね。 僕は、そっと部屋を出た。 向かう先は、おじさんの寝ている主寝室。 今日はおばさんが居ないから、入ってもいいよね? こっそりと入ると、おじさんが寝ているベッドに近づく。 橙の明かりに、ぼんやりと浮かぶ顔。 「寝てる…」 おじさんなら明日の朝、理由を話せば怒らないだろう。 そんな核心を持って僕は反対側、おじさんの背中側へと回る。 それから布団の中へと、静かに入り込む。 温かい。 その温かさから安心感を得た僕が、瞼を下ろして眠りに入ろうとした時だった。 「!」 急に、おじさんが寝返り打ったと思ったら僕に大きな体をくっつけてきた。 まるで抱き枕の様に抱えられる。 正直、重たい。 でも暫くしてからその逞しい腕に抱かれる心地よさにウトウトし始めた僕に、異変は訪れた。 「…おじさん?」 返事は無くて、寝ていると分かる。 寝息が静かに聞こえる。 大きな手が、僕のパジャマの合わせから入り込んで来たかと思うと、胸をまさぐり始めたから少し戸惑う。 何だか寝ぼけているみたいで、ムニムニ言っている。 こんな事位で起こしてもいけない。 僕は静かにしていた。 手の動きは止まらない。 「ん、んフッ」 おじさんの大きな手が、胸全体を揉み始める。 女の人じゃないから、おっぱいは無いけど…。 忙しない動き。 そして僕の胸の中心、乳首を人差し指と中指で探り当てたおじさんは、そこを重点的に刺激し始めた。 「んっ」 スリスリ…クリクリ それから親指と人差し指で、乳首を摘まむ。 「あっ!」 その刺激に僕は思わず声が出てしまった。 おじさんの指は、乳首を指先でカリカリと引っ掻く。 それからツンと立ち上がると、再び摘まんで捏ね回す。 「ん、…あ」 何だかおかしな気分になってくる。 女の人もおっぱい揉まれたら、こんな気分になるのかな? いずれは僕が女の子相手に、こんな事をするんだと思うと不思議な気分になった。 「はぁはぁ、はあっ…はぁっ」 そんなことを考えているうちに、おじさんの息づかいが荒くなり、首筋に唇を着けてきていた。 チュッ、チューッ… 「はぁっ、ふうっ、んっ」 気のせいか、おじさんの下半身が物凄く密着している。 息づかいも高まっていた。 僕は逃げ出そうと思ったけど、おじさんの大きな体が重くて抜け出せない。 どうしよう…。 「…っ?」 僕のお尻の辺りに、硬い物が当たっていた。 おじさんの…っ! 「わっ!」 急におじさんが動き始めた。 それも今意識したばかりの下半身が、だ。 ギシギシギシ、ミシッ、ギシギシギシ… 「はっはっはっ、ふっ…」 あっ、あっ、あっ、あっ、どうしよう…っ おじさんの息づかいが部屋に響いている。 僕の息づかいが、頭の中で響いていた。 おじさんは、硬いおちんちんを僕のパジャマ越しのお尻に擦り付けていた。 硬くて大きい物をゴリゴリと当てられる。 見えないだけに、どんな大きな物かを想像してしまうと余計に体が熱くなってきた。 乳首もしつこく弄られている。 これって、セックスってやつなんじゃぁ…? グッグッグッ 「くっ、はぁっ、はあっ」 力強く腰を打ち付けてくる。 耳元に当たる吐息と、快感に耐える声がいやらしい。 グッグッグッ、 ギシギシギシ、 グッグッグッ 部屋にはベッドの軋む音と、おじさんの腰を打ち付ける鈍い音がしていた。 そうしているうちに、おじさんの腰の動きが速くなってくる。 「あっあっ、や…ぅん、ンッ」 僕のお尻は、打ち付けられる腰の強さに悲鳴を上げる。 大きなおじさんが力強く打ち付けるので、僕はガクガクと揺さぶられるままになっていた。 ギシギシギシ…ギシギシギシ 「あんっ、んっ、んんっ」」 ギシギシギシギシギシ バツンッ 「み、美奈…っ、くっ」 「アッ…ッ!」 美奈は、おばさんの名前だ。 寝ぼけていて、僕をおばさんと思ってこんな事をしたのだろう。 おじさんは最後に勢いよく逞しい腰を打ち付けると、暫く息を詰めていた。 腰も僕のお尻に密着させ、最後まで押し付けてくる。 「あ、…んふぅ」 グリグリと硬いおじさんのモノが布越しとはいえ、お尻の割れ目へと抉じ入れられる。 物凄い力で、僕は耐えられずに横向きからうつ伏せになってしまった。 その上におじさんが倒れてくる。 く、苦しい…。 だけど、その重みも嫌じゃなかった。 見知った人の性的な部分。 普段隠したいだろう部分を知ってしまったのだ。 興奮するなと言うのが、無理だった。 まだまだ性的な事には縁遠いはずの僕は、おじさんに擬似的とはいえ求められて体が高まってしまっていた。 おじさんは、ここでいつもおばさんと…さっきみたいなセックスしてるんだ…。 そう思うと、無理だった。 おじさんが再び寝息を立てている隣で、僕は股間へと手を伸ばした。

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