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第8話 夜(R)

食後は二人ソファに並んで洋画を観た。 昨日と違って内容が痛快アクションで全く問題が無かった。 お陰で、おじさんに寄り添う必要が無くて正直助かったんだ。 体がふれ合ったら、今の僕はきっと挙動不審なヤツになったかもしれないから。 二時間後には映画も終り、僕はまだ入っていなかったお風呂に向かった。 おじさんはというと、仕事のメールチェックの為、先に二階へと上がるという。 二階へと消えていったおじさんの背中は大きくて、年齢を感じさせないその裸体に、またひとつドキッと心臓が鳴った。 もうすぐ夏になる。 ゆっくりと湯舟に浸かっているのも辛く僕は早々にお風呂を上がった。 濡れた髪を乾かすと、用意していたパジャマに着替える。 お風呂から上がって、後は寝るだけだ。 二階へと上がると、おじさんの書斎から少しだけ明かりが漏れていた。 まだ仕事を、しているんだ…。 「おやすみなさい…、海里おじさん」 僕は宛がわれた部屋のベッドへと入り、静かに目を閉じた。 カチャ…キイイィ……パタン 僕の耳が何かの音を拾った。 ぐっすり眠っていたはずの僕だけど、何故か急に意識が浮上していくのを感じていた。 だけど眠たいので、意識は曖昧だ。 ギシッ ベッドが僅に軋んだ。 頭を撫でられる夢を見る。 僕は小さい頃から鍵っ子のせいか甘えん坊な所があって、未だに優しくされると靡いてしまう所があった。 何度か撫でられると同時に、唇に何か触れる。 チュッ あれ…(くすぐ)ったい。 唇を濡れた物が、辿っていく。何だろうか? フフフッ。 思わず笑ってしまう。 気にはなっても眠たい僕の意識と瞼は、全く起きようとしない。 そらから両手を万歳させられた。 力が入らないから、されるがままになっていた。 「ん…?」 湿った物が、急に唇を抉じ開けてくる。 一体何だろうか? 口腔内部を縦横無尽に動き回る。 「はぁっ、あう…んっ、ん」 上顎を軽く刺激されただけで、むず痒さを感じる。 「んうっ、う…」 えぇっ?ベロが、ベロが~! 僕の舌が絡め取られ、唾液が呑めず息も絶え絶えに苦しくなる。 そんな責め苦は、少しすると終わった。 ゴクリと唾液を呑み込んだけど、溢れたものは顎を伝った。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、…んっ」 乱れた呼吸を整えながら、溢れた唾液を拭おうとしたけど、手が動かせない。 何で?まぁいいか…。 再び頭を撫でられると、その気持ち良さからやっぱり睡魔に襲われる。 気持ち良いなぁ。…このまま眠りたい。 そんな気持ちは届きはしなかった。 「ンッ…?」 僕の胸元にエアコンの冷気が当たって身震いした。 直ぐ様、温かな物がそこを這い回る。 ゆっくり、優しく。 強弱をつけるそれが、胸を揉み込む様にしていくと、僕の息も上がっていく。 「んふっ、ふぅ…っ」 そのうち突起物を中心に捏ねる様になった。 スリスリスリ、クリクリ… 「あっ、い…たぁ…」 乳首を摘ままれて思わず声が出た。 強く摘まんで上に引っ張られたと思うと、指先で優しく先端をクリクリ刺激される。 優しくされてホッとしたのも束の間、今度は両方を同時に捏ね回され始めた。 「い…っ、アッ?」 ぎゅうっと引っ張られ、僕は乳首が千切られるのではないかという危機に、重たかった瞼を一気に開いた。 そこで驚きに目を開く。 僕の上に被さるようにして乳首をなぶっていたのは…。 「海里おじさん…?」

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