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第9話 愛撫(R)
僕が驚きに目を丸くして見つめると、おじさんは乳首を弄りながら視線を向けてきた。
「ん?結斗、目が覚めたんだね…」
「な、何してるの?」
「結斗の乳首を可愛がってあげてるんだよ」
耳を疑う。
「あぁ。結斗の乳首はなんて美味しそうなんだろうね」
「お、お、おじさんは…っ」
慌てて呼び掛けると、おじさんは乳首から視線を外した。
「寝ぼけてるんだよねっ?…僕、おばさんじゃないよ?」
必死で訴えるけど、おじさんは不思議そうな表情で僕を見るだけだ。
「そんな事は知ってるよ。勿論、寝ぼけてなんていない」
そう言いながら ニコリと微笑むと、おじさんは乳首から手を離す。
両腕を僕の顔の横に置くと、顔を近づけて来た。
鼻の頭がくっつきそう。
「あいつ?あいつとは全く違う。結斗ほど可愛い存在は知らないよ」
ペロリと舌で唇を舐められた。
「あっ!」
舐められた驚きに、僕は声を上げてしまう。
「昨日は落ち着いて出来なかったけど、今夜はゆっくり出来るね、結斗…」
うっとりと囁きながら、優しく髪を鋤かれる。
僕は、体が震えるのを止められなかった。
「昨日…?」
「昨日の演技上手かったかい?結斗がベッドに入ってきたから我慢出来なかったからつい、ね」
「演技…っ?」
おじさんが大きな掌で、頬を撫でてくる。
掌は僕の顔を覆う位に大きくて、初めておじさんを怖いと思ってしまった。
「本当は、もっと雰囲気を作りたかったんだけど。昨日の結斗のせいで我慢出来なくて…」
「昨日の僕の…?」
「そ。オナニー…ひとりでエッチしてたでしょ?」
見られてたんだ…。
「結斗」
チュッ
軽くキスをされる。
「結斗…おじさんとのキスがファーストキスだよね…?」
僕はおじさんの綺麗な目を呆然と見つめたまま、微動だに出来ない。
「結斗の色々な初めてを貰うからね」
おじさんの目に欲望の炎が宿った。
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