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第10話 舐めて欲しい…。(R)
ゾクリと背中に何かが走ったのが分かった。
おじさんの表情は、いつもと同じで穏やかだ。
だけど、目だけは違う。
毎日見ているから分かるんだ。
「こうしてたら、おっぱい大きくなるかな~?」
それは心底楽しそうに、おじさんは僕の無い胸を揉み込む。
両手で大きく何度も。
「こうやって、優しく揉んであげるといいんだよ」
うわぁ…やめて。
そんな事言いながらされたら、おっぱい 大きくなる気がしてくる…ッ。
全く何の変鉄も無い胸だけど、おじさんは口元に笑みを浮かべて胸が大きくなると信じて疑わない様子で揉んでいく。
「アッ…痛ッ」
急におじさんが乳首を摘まんできた。
意地悪するようにグイグイと引っ張る。
「あうっ、くふっ…ンッ」
小さな粒は敏感で、痛みに僕は首を振りながら体を逃がそうとした。
だけど、おじさんにのし掛かられた状態ではどうしようもない。
「痛いよ…っ、やめてぇ」
「ごめん、ごめん」
その言葉には全く謝罪の意思は感じられない。
乳首を摘まんでいた指が離された。
ホッと息を吐く。
「あぁ、可哀想に…。痛かっただろう」
言われて恐る恐る見てみると、小さな粒は痛々しい程に勃っていた。
「結斗。これで痛いの治るからね…」
おじさんが乳首をそっと撫でる。
それから顔を近づけていったと思うと、口から赤い舌を覗かせた。
ペロッ…ピチャピチャッ、ピチャ
「あ…あぁ…ッ」
見たくないのに、見てしまう。
おじさんが僕の乳首を舐めている。
最初に一舐めしてから、次に舌を尖らせて先端をクリクリ刺激してくる。
反対も優しく捏ねている。
時々、芯をくびりだそうという意図を持っているかのようにして。
「んっ…、ンフッ…アッ」
抵抗出来ない僕は、されるがままに胸を提供している。
ピチャピチャピチャッ、レルレルレロレルレロ
てっぺんをクリクリしていた舌は、次に動きを速くしてきた。
それからゆっくりと、舌全体で乳輪ごと丁寧に舐めあげてくる。
レロレロレロ…ピチャ
一度外した視線。
だけど、おじさんの熱い吐息に思わず視線を戻してしまった。
「あ…」
思わず声が出た。
乳首に舌を伸ばしていたおじさんが、僕へと視線を向けていたから。
ペロッ、レルレルレル
蠢く舌と唾液でたっぷりと濡らされた乳首が微かな照明に照らされていて、厭らしさが協調されていた。
「…ハアッ」
おじさんの熱い吐息が聞こえた。
チュッ、ぢゅっちゅぅぅぅ…ッ
「アッ…ああっん、ンッ」
突然おじさんが僕の乳首へとむしゃぶりついてきた。
ちゅぱちゅぱちゅぱ、ぢゅっチュゥ…ッ
まるで赤ちゃんの様だ。
必死で吸い付くおじさんは、僕への視線を外さなかった。
「うぅ、んぁ…アッあっ」
僕の喘ぐ様子を真剣な目で観察している。
恥ずかしいなんて感じる暇も与えられない、快感。
口の中で咀嚼するような動きに、僕は快感を拾い上げていた。
時折、おじさんは僕の乳首へと歯を立てる。
コリコリされて、舐められて、吸い付かれる。
繰り返される乳首への愛撫。
反対へと吸い付いてきた。
「ハアッハアッ…ゴクッ…美味しいよ、結斗のおっぱいッ」
ピチャピチャピチャ、チュパチュパ、ヂュチュゥ…
「おっぱい、美味しいよ…ハアッ」
嫌な筈の行為。
これ以上してはいけないと脳が警告を発しているのを何処かで感じていた。
だけど、初めての性的な事に翻弄されていた僕はその時、警告を片隅へと無意識に追いやっていた。
な、舐めて欲しい…もっとチュウチュウして欲しいよぉ…。
乳首位なら良いのではないか…なんて、僕は思ってしまっていた。
大人の罠に嵌まってしまっているとも知らずに…。
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