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第29話 帰宅のあとは(R)

走り出した車は、今度こそ自宅へと向かって走り出した。 あのバイクの人…怖かった。 僕たちの後を着いてきて、車内での行為を見られていたのだと思うと、全身に悪寒が走った。 「結斗、怖かったかい?もうここまで来れば大丈夫だよ。付けられてないからね」 「う、うん…」 「それにしても結斗の痴態を見てお気の毒に。ひとり寂しく慰めるのかね~粗末なモノを」 言いながらフフっと馬鹿にしたように笑う。 それから鼻唄まで出てくる。 おじさんは、ご機嫌だ。 車内が自分の吐き出した精液の匂いがしている事に気がついて、僕は窓を開けた。 車内に生温い風が吹き込んできた。 僕は、おじさんとこれから何度体を重ねていくことになるのかな。 いけないことだと分かっていて、抵抗していても最後には快楽に流されて許してしまっている。 こんな風に罪悪感を持つのに、体は流され思考も囚われてくる。 頭の中は、おじさんの事で一杯なんだ。 無理矢理関係を迫って、結果僕の初めてを奪った海里おじさん。 僕は隣でハンドルを握るおじさんを見た。 すると視線を感じてか、おじさんが一瞬こっちを見た。 その表情が優しくて、僕はドキッと胸を高鳴らせた。 恥ずかしくなって俯く。 これじゃぁ、恋する乙女じゃないか。 それにしても困った。 僕はこれからこの車に乗る度に今日の恥ずかしい出来事を思い出してしまうだろうなぁ…。 無理矢理エッチな事をされたのに、まだ懲りずにおじさんの車に乗るという考えを持っている僕。 エッチな事をされても、おじさんとの思い出が、そしていつも見せてくれる優しさが、嫌いにさせてくれないんだ。 沈黙の中、車は自宅でなくおじさんの家へと着くと、そのまま車庫へと駐車した。 車から降りると、さすがに夏まであと一歩の蒸し暑さだった。 車庫のシャッターは下ろされてしまっていたので、庭を通らず家へと入れるドアから出る。 気持ち程度の通路の先のドアを開けると、小さめの…けれど、一般家庭の広さはある玄関へと出た。 僕は家へ帰ろうと、リビングに入ろうとするおじさんの脇をすり抜けた。 「結斗…!何処に行くの?」 おじさんの大きな手で腕を掴まれた。 僕は顔を向けると、無意識に赤くなる顔を俯けた。 「か、帰る」 答えた僕は、そのまま視線をある一点に釘付けとなる。 おじさん、勃ってる? おじさんのスーツの前が、明らかに膨らんでいた。 ただでさえ大きいので、勃起したら益々凄い。 だから勃起したら隠せない。 「おじさん…っ」 僕は想像して、一気に顔を赤くした。耳まで赤くなる。 それに気がついたおじさんは、クスッと笑うと、僕を強い力で室内へと引き込んだ。 そして、ラグの上に向かい合うように座らせると熱っぽい瞳を向けてきた。 「気がついた?」 それから僕の手を股間へと導いた。 「ひゃぁ…っ!」 ムニムニムニ そして、ズボンの上から自分のモノを揉ませるようにする。 おじさんの大きなおちんちんの形を確かめさせるような動き。 長く太い棒だけでなく、玉もコリコリと揉まされる。 「ふうっ、ふうっ、はぁっ」 おじさんは、気持ち良さそうに表情を緩めて、熱い息を吐いている。 僕は、そんなおじさんの顔と股間を交互に見比べてしまう。 おじさんは我慢出来ないといった風に、急いでズボンを寛げると、恐ろしいほどに成長したおちんちんを取り出した。 先走りがだらだらと溢れていて、尿道口が僕とは違ってはっきり分かる大きさなので、視覚的ないやらしさがある。 血管の浮き出たおちんちんが、気のせいかビクッビクッと脈打ち暴れたがっている。 何度見てもグロテスクで、可愛げがない。 「さっき車で、結斗とひとつになれなかったからね…。こんなに大きくなっちゃったよ」 おじさんが立ち上がった。 「これがいつも結斗の中に入って、慰めてあげる為の大切な、おちんぽだよ」 僕は、目線の上に聳え立つ(そびえたつ)おちんちんを見上げた。 異様なモノを見ているような気分だった。 おじさんは、ひとつ大きく息を吐く。 「我慢しすぎて辛いよ、結斗…ォ」 ヒクンッと、おちんちんが脈打つ。 それから、おちんちんから一筋ゆっくりと垂れてくる。 何? ツツーッ…ポタリ 粘着質のある汁がゆっくりと床へと落ちた。 「さぁ、ここへキスして…結斗」 おじさんは、上気した顔を僕へと向けている。 見下ろすおじさんは、何処かの王様のように思えた。

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