9 / 45
第8話
翌朝…
あまりのショックに一睡もできず、肌荒れとか浮腫みとかクマで俺のイケメンフェイスはボロボロだ。
おまけに髪型もきまらないときたものだ。
校門をくぐり抜け、愛想笑いを振り撒きながら黄色い声に対応し、乗降口で上履きに履き替える為に下駄箱を開いた。
数枚の可愛いラブレターはいつもの事だ。
だがしかし、それらの上にはまた一際存在感のある例の果たし状…
白目を剥いてぶっ倒れそうになった。
開くとまた筆で書かれた几帳面な綺麗な文字が並んでいた。
ーーー 放課後、体育館裏で待っています。ずっとずっとずっとずっとずっと待っています。ーーー
ソレは、軟らかくはなっているものの、あまりにも重く怖い内容に進化していた。
(長谷さんよぉ…重っ!怖っ!!)
とりあえず、恐怖の果たし状をカバンに入れて教室に向かった。
「裕太、おはよーっす!」
ハイテンションで声をかけてきたのは村山恭哉 。
クラスメイトであり、幼なじみだ。
「あぁ、おはよ。」
「つかどうした、ご自慢のイケメンフェイスが上の中くらいになってますわよ?」
「誰っ!?…つか、気にしているんだからお黙りなさい、恭哉さん。」
「お前こそ誰っ!?」
「恭哉、俺は今マジで落ち込んでるわけよ。寝不足だし、顔はこんなだし。だから、お前のハイテンションがキツいわけよ。分かる?」
「んー…分からん。」
恭哉はクラス1のおバカだ。
自称ムードメーカらしいが、ただのおバカだ。
「氷上、おはよう。…あ、ついでに村山もおはよう。」
「俺、ついでかよっ!?」
「ねぇねぇ氷上ぃ、今日は私の日だよねぇ?」
俺に身体を密着させて、バインバインのおっぱいを腕に擦り付けながらそう言ったのは、クラスメイトでセフレの橘麻友子 だ。
化粧はケバいが、学校1の美乳な爆乳の持ち主で、ムスコが全て包まれる感覚のパイズリは天下一品だ。
「おはよ。今日も元気だな。主にぱいおつが。」
「氷上はホントおっぱい好きだよね。で、今日の放課後なんだけど…」
「…あー悪い、放課後は予定が入ってる。」
(待て!待て待て、俺っ!!爆乳セックス優先だろ!?なに長谷の呼び出し優先してんだ!?)
最高に気持ちいいパイズリよりも、なぜか長谷の呼び出しを優先した自分には驚いた。
ともだちにシェアしよう!