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第8話

翌朝… あまりのショックに一睡もできず、肌荒れとか浮腫みとかクマで俺のイケメンフェイスはボロボロだ。 おまけに髪型もきまらないときたものだ。 校門をくぐり抜け、愛想笑いを振り撒きながら黄色い声に対応し、乗降口で上履きに履き替える為に下駄箱を開いた。 数枚の可愛いラブレターはいつもの事だ。 だがしかし、それらの上にはまた一際存在感のある例の果たし状… 白目を剥いてぶっ倒れそうになった。 開くとまた筆で書かれた几帳面な綺麗な文字が並んでいた。 ーーー 放課後、体育館裏で待っています。ずっとずっとずっとずっとずっと待っています。ーーー ソレは、軟らかくはなっているものの、あまりにも重く怖い内容に進化していた。 (長谷さんよぉ…重っ!怖っ!!) とりあえず、恐怖の果たし状をカバンに入れて教室に向かった。 「裕太、おはよーっす!」 ハイテンションで声をかけてきたのは村山恭哉(むらやまきょうや)。 クラスメイトであり、幼なじみだ。 「あぁ、おはよ。」 「つかどうした、ご自慢のイケメンフェイスが上の中くらいになってますわよ?」 「誰っ!?…つか、気にしているんだからお黙りなさい、恭哉さん。」 「お前こそ誰っ!?」 「恭哉、俺は今マジで落ち込んでるわけよ。寝不足だし、顔はこんなだし。だから、お前のハイテンションがキツいわけよ。分かる?」 「んー…分からん。」 恭哉はクラス1のおバカだ。 自称ムードメーカらしいが、ただのおバカだ。 「氷上、おはよう。…あ、ついでに村山もおはよう。」 「俺、ついでかよっ!?」 「ねぇねぇ氷上ぃ、今日は私の日だよねぇ?」 俺に身体を密着させて、バインバインのおっぱいを腕に擦り付けながらそう言ったのは、クラスメイトでセフレの橘麻友子(たちばなまゆこ)だ。 化粧はケバいが、学校1の美乳な爆乳の持ち主で、ムスコが全て包まれる感覚のパイズリは天下一品だ。 「おはよ。今日も元気だな。主にぱいおつが。」 「氷上はホントおっぱい好きだよね。で、今日の放課後なんだけど…」 「…あー悪い、放課後は予定が入ってる。」 (待て!待て待て、俺っ!!爆乳セックス優先だろ!?なに長谷の呼び出し優先してんだ!?) 最高に気持ちいいパイズリよりも、なぜか長谷の呼び出しを優先した自分には驚いた。

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