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第13話

自分の存在を消してまで他人との接触を拒む理由… 俺には想像がつかない。 「おこがましいってなぁ…」 「…だ、だって……」 「だぁぁぁー、面倒くさい!!」 「…ご、ごめ…ん…」 「今日、今、この時をもって、わたくし氷上裕太は長谷さんの彼氏です!OK?」 (って、おいぃぃぃーッ!!) 「…ぇ、えッ!…」 「よし、決まりだな。」 「…ま、待って…氷上、く…ん…」 「待ちません。これ、決定事項だから。」 「…あ、ぅ…」 「それとも、なにか文句でもあるのか?」 「…も、文句なんて…」 「じゃぁいいだろ。 」 「…よ、よく…ない…」 俺もそう思う。 ダサくて、モサくて、根暗の恋人とか… 正直、自分で口にしてとおいて俺が着いていけてない。 「それとも長谷はホントは俺が好きじゃないと?」 「…ち、違ッ………好…き…」 「はぁ…長谷さんよぉ、変なとこばっかストレートなのな?普通、好きとか何度も言えないだろ。」 「…好き………氷上くんが、好き…好…き…好き…す…」 ーーー キューン… まただ… 昨日から長谷と話していると、胸がキュンキュンする。 (つか、一生懸命すぎるだろ。なんか、可愛い…) 「止めれ。もういい。すっげ分かった。」 困った事に、どうやら俺は美女や爆乳やイケメンや可愛いのよりも長谷を選ぶらしい。 こうなったら、俺の隣を歩かせるべく、長谷さん改造計画を実行するしかない。 これは、最優先事項だ。

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