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第67話
考えてみれば、こうして稑くんの背中を見ながらするのは初めてだ。
綺麗な背中にくっきり浮き上がった肩甲骨…
凄く興奮する…
今まで気付かなかったなんて、凄くもったいない気分になった。
「は、ッ…ぁ…紘二の、硬…ッ…ン…」
「分かる?…稑くんが可愛いから…大好きな稑くんに触ってるから…ッ…だから…仕方ないよ…」
人差し指の腹で先端を刺激しながら追い込むように激しく扱くと、ガクガクと稑くんの頭が揺れた。
「あっあっ…紘二…ッ…も、だめ…はっ、ぁ…」
「稑くん、いい?…稑くんのナカに行きたい…」
「いいッ…い、からぁ…早くッ…奥 かゆ…ぃからぁ、んン…」
「…かゆいって、…本当に可愛いんだから…底なしに溺れそうだよ…」
僕もそろそろ限界だった。
早く稑くんをめちゃくちゃに甘やかしたい。
稑くんのズボンと下着を同時に脱がした。
「ぁ…ッ…」
稑くんの敏感になった身体は触れた空気にも反応した。
「稑くん、…ジェルとかゴムとかないんだけど、いい?…」
稑くんが頷いた。
生で稑くんに挿入れるのは5年も付き合ってたのに初めてだ。
5年間も大切にしてきたのに、ついに…と思うとゾワゾワした感覚に襲われた。
大切にしたいけれど、大切にしてた分、時々壊したくなる…
僕はいつもそんな不安定な感情を稑くんに抱いていた。
凄く危ういところで、なんとか持ちこたえていた。
「紘二…ッ…」
「うん?…」
「優しく…な?…」
「当たり前だよ。…稑くんが嫌がる事も、痛い事も…もうしたくないから…」
密着していた身体を離して、両手で稑くんのお尻を割った。
「ぁ…ゃだ…」
「なんで?よく見えて可愛いよ?」
「可愛くな…ッ…」
「ヒクヒクしてて、可愛いよ…」
「み、見るな…」
「少し、慣らそうね?…」
そこに顔を近付けて舌を這わせると稑くんが震えた。
「あっ…紘ッ…舌、ゃめ…」
グズる稑くんは可愛い…
お尻を揉みながら、舌先で周りをなぞって、抜き差しすると、稑くんはグズグズで本当に可愛い…
僕はひとしきり舌先で稑くんを楽しんだ。
「稑くんのココ、凄くエッチになったよ?…」
指先で唾液で濡れた場所をツンツン突くと稑くんの身体がしなった。
「ぁあ…も、欲し…紘二ッ…」
「駄目。もう少し。…今度は僕の指であそばせて?…お尻、もう少し上げたられる?」
「ン…」
稑くんが足を折って膝をついた。
「うん、そう。…さっきよりよく見えるし、こっちの方が稑くんも楽でしょう?」
中指をあてがってゆっくり埋めた。
「ひっ…痛ッ…ンん…ぃ…た…」
「やっぱり狭いね。少し我慢してね?」
稑くんの様子を見て、ゆっくりゆっくり指の腹で擦りながら指を進めた。
「ん"ッ…ン…」
進める度に稑くんの口元から辛そうな声が漏れて、その手はギリギリ音が鳴るくらい強くカーペットを握っていた。
こんなに辛くても拒否しないで受け入れようとしてくれる事が嬉しかった。
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