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02
それから俺達の関係も変化した
優しいままの俺じゃしょーちゃんに触れることも出来ないけど、変わってからは堂々と触れた
「しょーちゃんっ」
「うぁっ」
「しょーちゃん、いい匂い〜」
「ちょっやめろ…近い…」
「え〜なんで?勃っちゃった?」
「はあ?!お前と違って俺はそんな欲求不満じゃないの」
「ふーん」
「あ、ほらお前のことお呼びだぞ」
「………んーしょーちゃんが今日は相手してよ」
「……埋めるぞ」
「こわ〜い」
「さっさと行けよ下半身」
「は〜い、じゃあまた後でねしょーちゃん」
「……避妊はしろよ」
「は〜い」
そうして女の子と堂々と遊ぶ事も隠さないようになった。
しょーちゃんが欲しくて欲しくて堪らない時はセクハラだとでもいうように嫌がるしょーちゃんの体を撫で回しては悪戯をしてた
しょーちゃんも初めの頃は驚いて俺の今迄なら予想もつかない行動に困惑していたけど
慣れてくるとしょーちゃんは一々反応するだけ無駄だと分かったのか、俺がセクハラをする度にジト目で俺を睨んでは鬱陶しそうにしていた
俺はそんなしょーちゃんが可愛くて堪らなくてしょーちゃんにわざと意地悪をして困らせたりセクハラをして変な声を出させたり前よりもうんと触れ合うことが多くなった
高校に上がってから直ぐに俺はモデルの仕事をはじめて、高校に行く暇もないくらいお陰様で活躍できた
でもそれはしょーちゃんが毎回俺が出る度に喜んでくれるからなりたくもなかったモデルを承諾して、事務所に入って、やりたくもない筋トレも食事制限もした結果で
だけどニコニコとしょーちゃんが笑って俺にどこが好きやら何がいいや褒めてくれるから毎回毎回しょーちゃんの為にモデルも頑張った
それにいつかしょーちゃんが、俺の担当ヘアメイクになるからって言ってくれたのが素直に嬉しかったし、本気で待ってた
そうやって忙しくても何とかしょーちゃんに会う時間は作ってたし、相変わらず裏ではしょーちゃんを犯して抜いては女を抱いてた
その日も変わらずしょーちゃんと遊ぶ約束をしていて、しょーちゃんの家に上がり込んでリビングでいつもと同じく待って居ると玄関が開く音がした
「お帰り〜」
呑気にそういいながらしょーちゃんを玄関まで迎えに行って息を呑んだ
洋服のあちこちが破かれてて、肩で苦しそうに息をしているしょーちゃんはカタカタと震える体を必死に耐えて何とか立ち上がっている
俺がいることに気づき驚いたその表情は赤く真っ赤に染まり上がり、泣きボクロのある大きなタレ目がちの瞳は熱く潤み、どう見てもその顔は発情し快楽に蕩けたものだった
「…どうしたの」
「……あ…なんでもない」
「そんなわけないだろ?」
「………いつもと同じ」
「いつも?」
いつも襲われる度にこんなボロボロになって俺でさえ見たこともない表情を知らない男達に見せてたのかと思うとイライラが溢れ出す
「………昔からだから慣れてるから」
そう言って笑うしょーちゃんは酷く淫靡で今すぐに押し倒して鳴かせたくなるほど俺の嗜虐心を煽る
「だから……大丈夫…ご飯作る前に、お風呂入らせてね…」
そう言ってカクカクと震える足腰で歩き出すしょーちゃんの綺麗な肌にうなじにキスマークを見た途端俺の中で理性が崩れた
(知らねえ奴に奪われるくらいな俺が先に奪ってやる)
物凄く勝手なことだなんてわかってた
でも歯止めが効かなかった
今まで何年も黙って見守ってきた
穢さないように汚さないように
俺の宝物だったからしょーちゃんの笑顔は俺が守るって決めたから
だから友達としてなんてもうとっくに見てなかったけど偽ってまで幼馴染みで居続けたのに
しょーちゃんは毎回襲われる度に知らない奴の印をつけて、甘い声を漏らして、善がってんのか?
年々色気を放つその綺麗な顔も
色香を放って男を惹き寄せるその雰囲気も
どこか隙があって虐めたくなるその性格も
いつかこんなんじゃ俺が知らない所で俺の好きな人が犯される
そう考えたら止まらなかった
嫌がるしょーちゃんを抑え込んで
ネクタイで手首を拘束して
体中に散らばる赤い鬱血痕を消しさるように噛み付いた
歯を立てられる度に甘く叫ぶしょーちゃんの声が耳を犯す
今までの欲求が止まらない
嫌だと必死に懇願してくるしょーちゃん
好きすぎておかしくなりそうだった
俺はしょーちゃんが好き
しょーちゃんも俺が好き
だけど決定的に違うのは俺は性的に見てても
しょーちゃんは家族愛として俺を見ている
無理矢理犯してるあいだも
「友達はこんな事しない」って言っては
「お願いだから離してくれ」って涙を流して懇願してきた
だけど泣き出すしょーちゃんに興奮は高まり射精感が高まる。
きっと痛くて堪らないだろうにそれでも殴ろうとしない馬鹿みたいに優しいしょーちゃんに嫌気がさした
(本気で嫌なら俺の事殴り飛ばせよ)
でもしょーちゃんはきっと家族として好きな俺のことを殴る事はしない
家族を、好きな人を、大切な人を
暴力を振るうことに酷く怯えてるから
俺はそんなしょーちゃんの弱味につけこんで好きなだけ犯すと中に何度も熱を放って引き抜いた
意識を手放していく中で悲しそうにしょーちゃんがこちらを見ている
もう戻れない事をしてしまった
もう何も知らなかったでは済まされない
俺は大切な幼馴染みが一番傷つくやり方で幼馴染みのプライドを汚したから
ならもう辞めよう
何年も続けてきた幼馴染みごっこは辞めよう
しょーちゃんに嫌われるならせめてその間は触れさせて欲しい
そう思った俺の口から出たのは
「しょーちゃんは俺の玩具だよ」
なんて一番しょーちゃんを傷つける言葉だった
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