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ギリギリ終電には間に合うなと思い、駅に向かう途中携帯を開くと直輝から連絡が入っていた 『朝ご飯のお礼に夕飯作って』 シンプルにそれだけの短い文章に思わず笑みが溢れる (素直に一人じゃ寂しいって言えばいいのに) 直輝の家族はとても仲が良くてお姉さんとも仲がいい直輝はあまり一人になることがなかった だからか一人暮らしを始めてからはそわそわして落ち着かないのか、言い訳をしては毎回俺を呼んでいた どうしても直輝の家に行けないときは 俺の家にわざわざ来たりしてまで一人になるのを嫌がる 可愛いところもあるんだよね、と思いながら遅くなってしまったけど起きているだろうかと思い電話をした 電話が繋がると直ぐに直輝が出て文句を言ってきた。少し不機嫌な声で。 「遅い」 「ふふっ寂しかったの?」 「うるせーな」 「今終わったけどご飯どうする?」 「………まだ食ってない」 「そっか、じゃあ直ぐに帰るね」 「おう」 電話越しに少し拗ねた声の直輝と会話をすると俺は走って直輝の家に向かった (……ちゃんと今日こそは聞こう) 5分ほどで直輝のマンションに到着して、直輝にエントランスをあけてもらうとエレベーターに乗り直輝の部屋まで向かう 家の前について、インターホンを鳴らすと中から黒いシャツを着てまだ少し機嫌の悪そうな顔をしている直輝に出迎えられた 「…お帰り」 「ふふっただいま」 拗ねていてもちゃんとこういう挨拶を忘れない所とか可愛いんだよなぁて思い顔が綻ぶのを隠しながら玄関に入ると扉を閉めた直輝にドアに押し付けられてキスをされる 「んっ…!んんっ…ふっ…ぁっ…ちょっと、待って!」 「無理」 「待って!こんなところで…するのっ…?」 「もうかなり待ったから待てねーよ」 「んっ…ふぅっ、ん……や、お風呂…」 「……そのままでいい」 「ちょっ…あっ、待っ…直輝っ…外に聞こえちゃ、う!」 「そういうの好きだろ?淫乱」 「んぅっ…!やぁ……ダメっ…だ、て」 必死に引き剥がそうとするけど、口の中を直輝に激しく掻き回されて気持ちよくなってしまう。 (今日もまた聞けないのかな…) 脳裏にさっき決めたばかりの事がよぎり、やっぱり聞いてからじゃなきゃと思い直輝を押し返そうとするけど体はどんどん力が抜けてしまい自分で立てなくなってしまう 「もう腰抜けちゃった?」 「ふぇ…直輝…ここ、いや…」 「わかった、ここで一回抜いたら中でも可愛がってやる」 ニヤっと笑うと直輝は再びキスをしてくる 俺がキスに弱い事を知っていてとことん攻めてくる直輝に苛立ちは生まれるのに体は心と違い甘く痺れだす (ここでも中でもやるの…?!) 直輝に囁かれた言葉を理解してこれじゃあ今日も寝れない…なんて思うけど、体が疼きだして仕方無い 「んぁっ…や、もう…ダメっ」 「エッチな体になっちゃったね、祥ちゃん」 「んんっその呼び方っ…いやっ…あんっ」 ドロドロと理性を溶かすように直輝に甘く鳴かされながら、玄関でもベットの上でも直輝の気が済むまで何度もイキ続けた 行為が終わってお風呂を上がりベットに潜り込む 結局今日も流されるままヤってしまった事にぐるぐると後悔がうまれた 「直輝明日は学校?」 「明日は午後から学校だな」 「……俺、明日バイトないんだけど…放課後って空いてるの?」 「……なんだよ、デートか?」 「うるさい!空いてるの?空いてないの?」 「空いてるよ」 「……じゃあ直輝の学校迎えいくから」 「………急に祥から誘うなんてどうした?」 「別に」 俺は意地悪く笑って見てくる直輝に背を向けると目を閉じた 家だと絶対にエッチしちゃってまともに話せないから、どこかお店にでも入って聞こう…それに二人で外でかけるの久しぶりだし…少し楽しみかも なんて思って気持ちよく寝ようとした時 後ろから直輝の手がシャツの中に入ってくる 「…触んな」 「ん〜」 「ちょ、直輝」 「祥の肌すべすべ」 「やっ!……ん、直輝…くすぐったい」 「………だめだ寝れねえわ」 「ええっ…?!」 直輝がそう言った途端仰向けに向かされた俺の上に直輝が跨る 「…今の声可愛すぎてまたやりたくなっちゃった」 「は?!もう、無理だから!」 「まだ元気だろ?」 「ちょっ!」 そう言って再び絶倫馬鹿に襲われた俺はエッチの途中で意識を手放し眠ってしまったみたいで、翌日の朝いつもより痛む腰を持ち上げて俺とは違い機嫌のいい直輝をしばいたのだった

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