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絶倫馬鹿が俺からモノを抜いた時魂も一緒に抜けるんじゃないかと思った 体中が重くてもうこのまま寝たい 瞼がだんだん下がってきてもう少しで意識を手放しそうになった時直輝の腕に抱きしめられた 霞む視界で見上げれば俺とは反対に満足そうな顔してニコニコ笑っている そんな顔されたら怒りたくても怒る気持ちが何処かに行ってしまって、もういいやなんて思った俺はそのまま眠りについた ◇◇◇◇◇◇ 重い…… 翌朝、眠ってた俺は何か体中が重いものに締め付けられてる気がして目を覚ます 開いた視界に広がったのは直輝の寝顔でその変態の長い手足が俺の体をしっかりホールドしていた ………重いし痛いし離れろよ! そう思った俺は直輝から離れようと必死に押し返すけど身体自体がいつもよりも重くてなんでか考えたら昨日の事を思い出してみるみるうちに恥ずかしさとか手加減しないこの変態への怒りとか色んな気持ちが混ざりあった思いが溢れてくる カァッと顔が赤くなるのが分かり思わず寝ている直輝の枕を思いっきり抜き取るとその綺麗な気持ちよさそうにして寝ている顔面に叩きつけた 「ッブ」 「…………」 「なんで枕が乗ってるんだ………あ、祥おはよう」 寝ぼけ眼でそんなことを言いながら直輝はヘラヘラと笑いかけてくる 俺がむすっとした顔をしていたのに気づいたのか少し距離のある身体を引っ張られ胸の中に閉じ込められた 「祥ご機嫌斜め?」 「…重いし痛い」 「ごめんごめん」 「笑いながら謝んな!この絶倫!」 「ああだから枕で起こしたんだ?起こすなら祥ちゃんの下手くそなキスがよかった」 「下手で悪かったな!もう二度としない!」 「なんでー祥の少し下手っぴなキスで必死に返してくるところが可愛いんだろ?」 「そんな可愛いとか言われても嬉しくないしそもそもお前がうますぎるのが悪いんだっ!」 「……へえ〜俺のキスうまいって思ってくれてんだ?」 「………っ」 ま、まずい…自分から地雷踏んでどうするんだよ……… 「じゃあ朝から気持ちい祥ちゃんのだーい好きなキスしとく?」 「いっいらない!ニヤニヤすんなっちょ、離してっ!」 「ふっ、ダーメ」 ニヤニヤと俺の顎を持ち上げる直輝から必死に離れようとするのに背中を腕で抑えられて下半身も長い脚に巻かれて大した反抗も出来ずに簡単にキスをされてしまう 「んーーっ」 ぬるぬると直輝の舌がわざと俺の閉じた唇を撫であげる それだけでもうゾクゾクしてきて思わず声が漏れたときに舌が中に入ってきた クチュクチュと絡まり合う音が耳を犯してきて必死に息を吸い込むと鼻から直輝のいい匂いがする 何もかもが直輝一色になってくるだけでもう反抗する力も出なくなって好きなように弄り回された 「祥エロ」 「…っ…だ、から…嫌って…」 「勃っちゃったんだけど」 「っはあ?!無理、朝だよ?!」 「まだ余裕あるだろ………それに祥のも俺に当たってるんだけど」 「ッッ」 直輝に俺も勃起している事を指摘されて顔が羞恥に赤くなる こんなんじゃ直輝の事もう変態だなんて言えないと思うと恥ずかしくて堪らなかった 「でっでも昨日もう沢山っ」 「んー祥途中から意識飛びかけてたし元気な祥としたい」 「そっれは、お前が手加減しないからだろ!」 「手加減ってより祥がキス一つで蕩けちゃうのも悪いよな?」 「うっ」 「ね?祥ちゃん」 「ダメ…だってば…」 「しょーちゃん」 「…ううっ……ばかぁ…っ」 「ふふっ可愛い大好きだよ」 「〜〜〜っ…それずるい…」 俺の抵抗なんていとも簡単に崩されお陰でもともとだるい体は全部が終わったあとにはもっと動かなくなっていた 「祥に殴られたほっぺが痛い」 「…うっさい」 「怒らないで〜」 「手加減しろってば」 「手加減したよ?」 「……三発も朝から出しといて何言ってんだよ」 「祥が乱れるのが悪い」 「はあ?何言って」 「今だってそんな震える足出して俺のシャツ1枚だけ着て………ここ(キッチン)でも組み敷きたいの我慢してんだけど」 「……………俺命の危険感じるから直輝の家には当分来ない」 「ふ〜ん、じゃあやっぱり昨日考えたとおり祥の事首輪で繋いで監禁する?」 「なっ?!何言ってんだよ?!」 「祥が来ないなら俺が繋いでおくだけ」 「ふざけんな!……はぁ、もう朝ごはん作ったから持って行って!」 「……はーい」 直輝は横目で俺を何だか不満そうに見下ろすと両手に皿を持ってダイニングに向かった 俺もその後を追って一緒にテーブルについて朝ごはんを食べる 「……今日迎えに行くから」 「え?」 「俺今日モデルの仕事何もねーて言っただろ?」 「あっ」 「そ、だから祥の授業終わったら迎えいく」 「…………でも目立つよ直輝、大変じゃない?」 「変装してくし大丈夫」 「……そっか…じゃあ待ってるね」 「……………」 「…?直輝…?」 「今のもっかい言ってくんない?」 「へ?いまの…?」 「そう」 「えっと……じゃあ待ってるね?」 「そうそれもう一回ちゃんと言って」 「待ってるね」 「…………」 「ど、どうしたの直輝…」 「…………祥もう一回エッチしよ」 「はあ?!お前本当にどうなってんだよ下半身!」 「いや今の笑顔とその言葉最高に可愛かった」 「くたばれ下半身もげろ馬鹿」 「祥も今日学校休みならなー」 「……学校はいく」 「ん、わかってるよ」 直輝はそう言うと優しく微笑んでご飯を食べ始めた 俺が美容師なる為にサボりとかしないことわかってるから直輝は俺が頑張りたいと思ってることとか言わなくても気づいてくれてて邪魔したりしない いつも行っておいでってぽんって背中押してくれたり励ましてくれたり応援してくれたり 普段は飄々として何考えてるか分からないし変態だしすぐ下半身に繋がる馬鹿だけど、本当は凄く良い奴だからムカつく そういう優しい顔されると本当に弱い 直輝の隣に居れる事もだけど、また直輝の優しい目で見てもらえる事も何気ない会話しながら朝ごはん一緒に食べれる事も一つ一つの事が物凄く幸せに思えて特別な事に気づいた

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