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「祥大丈夫?」 「ふぇ…?…だいじょぶ…だよ…?」 真っ赤な顔してそう答える祥の首筋にキスマークをつける 「んっ……なお…も、おしまい…?」 「んーどうしようかなー」 「まだなおのオチンチン入れてない!」 「ふふっ」 わざとそう答えたら案の定ムッとして祥が言ってきた 「…玩具もまだ使ってないよ…?お仕置きしないの…?」 「んー?して欲しいの?」 「う…うん………して欲しい…」 恥ずかしそうに股をすり合わせて俺を伺い見る祥は物凄く扇情的だ これが無自覚で行われてるんだから恐ろしいもんだ 「これ、使う?」 「うんっ使う!」 尿道バイブがどんなものなのか深く考えてないんだろう 楽しそうに子供が玩具で遊ぶ前みたいなキラキラした笑顔で笑っている まあ玩具っていえば玩具だけどな なんて思いながら最初と同じく祥を俺に寄りかからせて勃ちあがったペニスを数度扱いた 「んぅっ……ぁ……」 手を離すと物欲しそうな声で見つめてくる祥の瞼にキスをしてバイブにローションをたっぷりつける 「恐かったらすぐ言えよ?」 「もー、怖くないよっ」 さっき泣いてた祥が未だに少しだけ脳裏に浮かんできて無理してるのか心配になるがそんな事無いというかのように祥がニコニコ笑う 祥のほっぺにキスをして尿道をグリグリと擦りバイブをあてがった 「ンンアッ…!!」 くぷっと音を立てて沈んで行くたび祥が目を見開き喉をそらして天井を見上げたままガクガクと体が揺れ動く 「アァァァッ!なおっ!…いやぁっ!い、たいっ…!」 「後少し…祥こっち見て」 「ヒィッ…ぃあッ……!ンッ…んぅッ………んーっ……ふぅっ…ん」 ぎゅうっと閉じられた目から涙が溢れ落ちる 祥の顎を後ろに向かせキスをしながら尿道バイブを全部埋め込んだ 「んっ……ぅううんッ!ンーーーッ!」 ぐぷぷっと音を立てて突き刺さったバイブ緩く上下に動かすと祥が目を見開き驚く 「ふぁっ…!んーーっ…あぁっ!な、おっ…変!…オチンチンの中がぁっ…おかひくなるっ」 「ふふっ、気持ちくなってきた?」 「んぁっ!それ、だめぇっ…!ぁあっ」 ゆっくりゆっくり動かされる度に祥の尿道から先走りが溢れでる だんだんと気持ちよくなってきたのかさっきまで力んでいて体から力が抜けだし甘い声が漏れ出した 「ぁあっ…や、やらぁ……オチンチンのなか…ひびれてるぅっ」 「ここ?」 「ぁああああっ!!」 ゆるゆると動かしていたものを激しく奥まで突き刺す 「いやああっ!出るっ!出るぅっ!」 射精感が襲ってきたのか背中をしならせ腰がカクカクと動いていた でも尿道の中にバイブが埋まっているから出せない祥は苦しさに悶え懇願する 「イキったいぃ…!らさせてぇ…!んぁっ!なお…も、むりぃ…!」 「もー限界?」 「やらぁっ…ぐりぐりらめっ…!ぁああっ!イクッ!」 「ふっこれ刺したままじゃイケないよ?」 「ぁああっ!だめぇ!こわれ…りゅ…ぅあッ!」 「祥お強請りは?」 「はぅっ…ぁあんっ…だしゃせて…くらしゃいっ…!オチンチンの穴壊れちゃうっ!」 「可愛い大好き祥」 大粒の涙を零す祥にキスをしながら数度上下に動かして根元まで突き刺すと勢い良く引き抜いた 「ァァアアアアッ!でりゅっ!でりゅうっ!」 シーツを掴み快楽に悶え背中を弓なりにそらして祥が白濁液を噴き出す とぴゅとぴゅと勢いのある精液を吐き出し俺の胸に倒れ込んできた 「あ…………ぁ………」 「祥まだトんじゃだめだよ?」 「ぁぁ……らお…き……」 意識が霞みだしている祥を仰向けに寝かせると俺ももう限界だったペニスを祥の中に埋め込む 「ぁああっ!」 「祥のなか熱い…」 腰を掴み一気に推し進めると祥がそれだけで中イキをする ぐねぐねと蠢く内壁に締め付けられて俺も危なく出してしまうところだった 「ぅうっん…らおきぃ…の…が、しゅきっ」 「はっ、俺のが一番好き?」 「んぁっ!それっいやあ…グリグリだめぇ」 「ここ好きだね」 前立腺とその少し上側をカリで擦るたび祥の腰が跳ね上がり乱れる 押し付けるように腰を振るともう何度目なのかさっきからずっと祥はイキっぱなしだった 「いやぁっ…!も、イケない…っ…んぅっ…あんっ…ああっん」 「…ッ…でるっ」 「ンーーーッ!…ぁあっ……らおきの…熱い…」 上気した頬に快楽に歪んだ顔で恍惚な表情で祥が嬉しそうにそういう 可愛くて愛しくてたまらなくて祥にキスをしながら、また勃ちあがったペニスを抜くことなく打ち付けた それから何度も何度も吐き出してはもう一度抱き合いキスして 終わる頃には気絶した祥の汚れた体を洗うためにお風呂場へ抱き上げて連れていく 意識のない祥の体を綺麗に洗い流し中に俺が吐き出したものを掻き出す 気絶していてもしっかりと感じてピクピクと跳ねる祥がエロかったが流石にこれ以上は祥の体の負担が酷くなると思い我慢した お風呂をあがり服も着せてベットへと寝かしてやる 170以上はある祥の身長なのに体が細いせいなのか全く重くなくて少しだけ寝ている祥を見て不安に思った 雰囲気自体がどこか儚げだが本当に軽すぎてどこかへ消えてしまいそうな気がして仕方ない 俺よりも細い首も腕も足も腰も こんな体一つで俺を受け入れてくれている祥が好きで好きで堪らなかった 「…祥少しやり過ぎてごめんな、ゆっくり寝ろよ」 泣き乱れたせいで赤くなっている目尻を指で撫でてベットから離れようとしたとき祥の手が俺を掴む 振り返るとまだ寝ている祥が寝ぼけたまま俺の手を握っていた むにゃむにゃと何か言っている祥がきっと夢の中で俺に文句でも言ってんだろうと思ったら笑いがこみ上げる 「ふっ祥〜、俺の事好きになってくれてありがとう」 コツンとオデコをあわせてみるとあったかい祥の体温が伝わってきた じわじわ広がる祥の温もりに胸が締めつけられる それとなんだが目の奥が熱くなって喉がキュッとしまった 「……幸せ過ぎて泣きたくなるって本当にあんだな」 ふわふわな黒い髪を撫でながらそう思う あんなにどうでもいい毎日だったのに祥と付き合ってから物凄く楽しくて仕方ない 仕事が終われば祥に会えると思うだけで気持ちの持ちようが違った ついつい可愛くて虐めてばっかだけどそんな俺に愛想も尽かさずによく一緒にいてくれると思うと感謝しかない それから暫く眠っている祥の顔を見て寝室を出るときっと動けないだろう祥の代わりに夕飯の支度をした ◇◇◇◇◇◇◇ 夕飯を作り終えて数時間後、 あんなに可愛かった祥は幻の如くどこかへと消えていた 「祥」 「……誰」 「しょーちゃん、ごめんね?」 「しょーちゃんって誰ですか、貴方も知りません話しかけないでください」 「もーいつまで拗ねてんだよ」 「………」 「あぁー折角ご飯作ったのにへそ曲がり祥は食べてくれないし…あーあー。悲しいなー」 「………………」 眠りから目を覚ました祥は体中の異変に気づいて俺を呼んだ 尿道がヒリヒリするし体中痛いしお尻もなんかずっと入ってる感覚だしなんでだって怒ってる祥に洗いざらい全て話すと顔を真っ赤にプルプルと震えてもっと怒り出した いやいやお仕置きして欲しいって頼んだのは祥だし? 俺に意地悪されんの好きって言ってたじゃん? なんて俺も俺でへらーっとしてたのが悪かったのか最高潮に怒った祥はもう一時間も俺と目を合わさないまま布団に丸まっている 「………はぁ、まあいいや祥が俺のこと嫌いみたいだし俺あっち行くわ」 「…………」 ベットから腰をあげ立ち上がりチラリと布団にくるまっている祥を見るが壁側を向いたままだ こりゃまだ長引くわと思い歩きだそうとしたとき急に後ろから引っ張られてベットへ倒れ込む 「ーーッ」 「……………バカ」 倒れ込んだ俺の上に跨り祥が泣きそうな顔をして俺を睨んでくる 「…………俺の顔見たくないんじゃなかった?」 「………」 「ましてや嫌いなんだろ?優しくないし?最低だし?変態だし?……後なんだっけ?」 「………ごめん」 俺の胸に手を置いてる祥がシャツをクシャっと握って謝る 「別に?俺は構わないんだよ、俺は変態で最低で優しくなーい彼氏でもね」 「…………ごめんってば」 「………」 「直輝……ごめんね………」 さっき祥にやられたみたいにわざと目だけをそっぽに向かせると益々祥が顔を歪める 「意地悪だからやーだー」 「…ッ……ごめんなさい……思ってない…直輝が意地悪でも好きだもん………本気で意地悪とか優しくないとか思ってない……」 「…………」 「直輝ぃ………こっち向けよぉ………」 「……………」 「うぅっ……ごめっなさ…い……」 そろそろ本気で泣き出しそうな祥の腕を引っ張りキスをする 「んっ……ぅ…んぁ………っ」 「怒ってねーよ」 「ぅうっ」 ずびずびと鼻水をすう祥の頭を撫でて起き上がる 「祥お腹減ったろ?夕飯食べよ」 「………」 「…祥ー行かないの?」 俺が立ち上がっても未だに布団につつまってる祥へと振り返り聞く 「………直輝は酔ってる俺の方が好き?」 「は?」 「…だって…だって俺いつも酷いこと言うし……今も…本当に思ってないのに最低とか…直輝怒ってないって…でも…でも…」 そんなことを思ってたのかと思いもう一度ベットに腰掛ける 「祥の暴言とか今更だろ?俺が酔ってる祥めっちゃくちゃ可愛かった〜て言ったから気にしてんの?」 「……」 「本当祥って俺の事困らせるよね」 「えっ」 「もうさ、今物凄く祥の事抱きたい…酔ってる祥も可愛いけど頑張って気持ち伝えようとか素直じゃなくて一々落ち込んだりしてる祥のが大好きだよ、それが祥らしくて愛しい大好き」 祥のイジイジしてる手を握り素直に思ったことを言うとみるみるうちに祥の顔が赤く染まる 「………イライラしないの?」 「してたら惚れてるわけねーだろ、そこが可愛くて仕方ないし俺もわざと祥の事怒らせて楽しんでるんだから」 「………」 「祥は祥のままでいいんだって、無理して変わろうとか頑張ろうとかしないでいいよ俺は祥が好きなんだから。祥だから好きなの、ほらわかったら飯食いに行くぞ」 「………うん」 「あ、抱っこしてやろうか?」 「〜〜〜っ!!」 「冗談だよ睨むなって、後その拳はおろしてね〜」 俺の冗談にキッと睨みあげ殴ろうとする祥にヘラっとそういい一緒にリビングへと向かい夕飯を食べる 片付けを終えたあとソファに座りテレビを見ていると祥がもそもそと動いて足のあいだに座り込んできた 「祥?どうした?」 「………別に」 「珍しいじゃんいつも嫌がる癖に」 「……だって…酔った俺だけ直輝に甘えるのずるい…俺も直輝に甘えたいもん…」 「ッ」 思いも寄らない祥の発言に言葉が詰まった 「…………自分に妬いてんの?」 「………っ」 俺の腕に顔をうずめて隠しているけど耳は真っ赤だ 「本当にお前天使っ!可愛いー死ぬかも俺」 「…天使じゃない」 「天使しょーちゃん」 「うるさいっ」 はむはむと俺の腕を優しく噛んでくる祥の頭を撫でる 気持ちよさそうに体を委ねてくる祥に胸がぎゅうっと幸せな痛みがはしった 「祥すげー幸せ、ありがと」 「……俺も」 その日はずっと珍しく甘えたがりな祥を抱きしめたまま仲良くテレビを見てベットに潜った 祥は酔っていても酔ってなくてもどっちも死ぬほど可愛い天使だったとわかった俺はニヤニヤと緩む表情のまま祥を抱きしめて眠りについた

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