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03
食器を流し台に置き洗う
全部洗い終えてやることがなくなった俺はソファに座った
シーンとした部屋で隣に直輝がいるのをわかっていても寂しい
俺いつの間にこんなに直輝好きになっちゃったんだろ
ちょっと離れてるだけなのにこんなにも寂しく思う事なんて生まれて初めてで驚く
スマホのロックを解除して直輝と撮った写真を眺めていた
……早く元気にならないかなぁ
元気になった直輝とどこか行きたいな
そう思ってカレンダーを見ると来週の土曜日に花火大会があることを思い出す
もし直輝が暇なら誘ってみよ!
いつも家でダラダラしてるからたまには外に出たいと思う
少しだけそれが楽しみで寂しさが薄れてきた
空いてる暇俺は俺で試験勉強でもするかと思い電気を一番小さくして勉強をする
一度したら集中してしまっていたみたいで
気づくと針は0時を過ぎていた
直輝の様子を見に行くとやっぱり夜は熱が上がるのかさっき迄静かに寝ていた直輝が苦しそうに息をしてうねっている
俺は変えの熱さまシートと冷たい氷水を容器にいれてタオルを何枚か持つと直輝の元に駆け寄った
汗をかいている直輝の体を乾いたタオルで拭き取る
おでこも綺麗にして冷たい濡れタオルを置いた
長時間熱さまシートを貼ってかぶれるのが怖いからできるだけタオルで冷やしたい
熱くなっている首元や脇も汗を拭き取り冷たいタオルで拭き取る
なにか飲ませなきゃ…
はっとして寝室を出ると冷蔵庫から水とポカリスエットを持って直輝の元に戻る
「直輝、飲める?」
「っ……はぁ…っ…ん………はぁっ……」
微かに目を開けるが直ぐに閉じて苦しそうに息を繰り返す
このまま汗ばっかりかいてたら脱水症状を起こしてもっと酷くなると思った俺は自分の口に含んで直輝にキスをした
こくこくと飲み込む直輝が熱にうかされたまま俺を見つめて胸を押し返す
「や…めろ…っ」
「直輝…っ、だって!」
「っ………ケホッ…」
苦しそうに息をしてさっきよりも咳もひどい
もう一度口移しで飲ませると直輝が飲み込む
はぁはぁと苦しそうな直輝が辛そうで胸が痛む
早く良くなれ…!
また氷水でタオルを冷やすと直輝のオデコに乗っけて冷やした
それからまた何度も口移しで水を飲ませると苦しそうな直輝の意識がハッキリする
「しょう……も、大丈夫だから…風邪…うつるからむこういけ…」
「そんなこと気にしてないで自分の心配しろよ!」
「…しょうお願いだから俺の…言うこときいて…」
「やだっ」
「ハァ…っ…しょ……ケホケホッ…」
眉根を寄せて苦しそうな直輝の手をギュッと握ると直輝が少しだけ微笑む
「ほんと…がんこ………だよな」
「うるさい、直輝は心配しないで寝てて」
「ごめ……ありが…と」
俺の顔を見つめていた直輝の瞼がゆっくりと下がる
それから暫くずっと直輝の横にいてタオルで体を拭いたり冷やしたり、水を取り替えてはまた冷やしたりを繰り返していたらやっと直輝が落ち着いた
体温計を取り出して寝ている直輝の脇に挟む
少しして体温を測り終えた事を知らせる音が鳴って見てみると夜に38度もあった熱が今は37度ちょっとで少し下がってくれた
もう窓からは外が明るくなってきたのか陽射しが差込みだしてかなりずっとそばにいたんだと気づく
熱も下がり出したおかげで汗をかくことも少なくなってきて穏やかな顔をしている直輝を見つめていたら俺もなんだか眠くなってきた
サラサラな白髪に指を通してベットに頭をのっけながら寝顔を見つめているとあくびがこぼれる
「…直輝、少しだけ熱下がってよかったね」
スヤスヤとやっと苦しいのが薄れたのか眠っている直輝に話しかけながら眠ってしまったのか俺もそこからの記憶がなかった
うーんと首が痛くて起きると直輝が気持ちよさそうに眠っている
やば…俺寝ちゃったんだ…
また寝てしまったと思ってそこら中に散らばっているタオルやらを片付けて直輝のオデコに熱さまシートを貼る
寝室を出て使ったタオルは他の洗濯物と一緒にまとめて洗濯機のスイッチを押した
時間を見るともう朝の八時で
一度直輝にご飯と薬を飲ませようと思って着替えのVネックのシャツと緩いズボンと暖かいお湯とタオルを持つと寝室に戻る
まだ寝ている直輝の体を拭いて上を脱がせて乾いたタオルで綺麗に拭いてやった
「んっ……祥?」
「あ、直輝起きた?」
「あぁ」
「今上は拭いたから後はしただけだからね」
「あ…今はやめとけ」
「へ?」
気まづそうに止める直輝の止める言葉より先に布団をめくって顔が赤くなる
「〜〜〜〜っ」
「だから辞めとけっ言ったろ?」
直輝の股間がもっこりと勃ち上がっていた
「昨日してないしな〜朝から祥のエロい顔とか手つきで嫌でも反応しちゃうっていうか」
「うるさい」
一瞬どうしようかと思ったけど汗かいててそのままなんて気持ち悪いだろうしと思ってズボンも脱がす
何度も見てきたけど直輝の大きいちんこが現れて益々顔が熱くなった
「やーんそんな見ないで」
「きもい!」
「ほっときゃ治るから」
どうももなさそうに直輝がそういう
俺もまた熱があがったら困るからささっと暖かい濡れタオルで下半身を拭いて乾いたタオルで濡れたあとを拭き取った
勃ち上がっているちんこも無視できなくてちゃんと拭いてパンツとズボンも新しいのに変えてやる
全部着替えさせ終えて直輝を見つめると
なに?といいだけに俺を見てきた
「……これどうするの」
「んー治るからほっとく」
「………俺が抜いてあげようか?」
そう言ったら直輝がギョッとした顔で俺を見てきた
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