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閑話・直輝の癒し
いきなりだけど俺の恋人は天使だと思う
誰が何を言っても天使だと思う
顔は可愛い系でも小動物ってわけでもないけど。
可愛いよりは綺麗系だし目もとの泣きボクロなんてエロ過ぎて泣かせてやりたくなる
体も細いけどすらっとしてて背が低い訳でもないし
まあそれもエロくていいけど
だから見た目は可愛いとかには当てはまらないけど……
でも可愛い物凄く可愛い本当に可愛い
どこをどうとっても天使に見える
今日の朝なんて眠ってる祥が可愛くて堪らないから見たいがために先に起きた
スヤスヤと眠ってる祥の髪を撫でてやると
ふにゃあて笑いながら「なおき…」なんて呼ぶんだ
まずここでもうポイントが積まれる
それからもう暫く眺めててうなじを撫でると
少しだけ眉をはの字に垂らして「…やだぁ」なんて言ってくる
嘘つけ、嫌じゃないくせに
そのまま堪らずシャツの中に手を侵入させて乳首をさわさわと弄ると祥の体がピクピク跳ね出す
前まではくねる程度だったけど最近は乳首の感度も上がってきてるしいつか乳首だけでイカせるのも近いななんて乳首開発も良好だ
段々とピンク色の乳首がコリコリと固くなって大きくなる
それを摘んだり引っ掻いたり押しつぶすと祥が一際声を大きくあげた
「ぁあっ…んっ……や、そこ……きもちっ」
「祥ここ好き?」
「んっ…好きぃっ…ぁうっ」
「じゃあ俺と乳首虐められるのどっちが好き?」
「あぁぁっ!んっ…直輝っ…直輝がいちばんっ…好きっ」
いつもなら絶対に素直にそんなこと言わないけどまだ眠ってる祥はこれがいつも夢だと思ってなんでも素直に答える
一度寝たらなかなか起きない祥で最高に嬉しい
そのおかげで眠ってる祥を好き勝手できるんだからこれほど素晴らしい事はないなんて思う
一通り乳首を虐めてシャツから手を離すと
快楽に歪んでいた顔が段々とまた気持ちよさそうに眠り出した
「祥」
「…………」
「しょーちゃん」
「……………」
よし、ちゃんと寝てるな
祥がまだ眠ってる事を確認すると
起き上がりシャツだけを着て寝ている祥のパンツを脱がして股を開かせる
ローションで濡らして指をいれると
昨日散々ヤってたお陰ですんなりと入った
コリコリと前立腺を刺激すると祥の腰が跳ねる
勃ちあがったペニスがユラユラと揺れていて淫靡だ
指を抜いて俺のモノをゆっくりといれると祥が大きく仰け反った
「ぁぁあっ」
「っ……、…祥」
「んっ…ぁっ…も、イケな…っ」
「ふふっ」
昨日の続きでも夢を見ているのかそんなことを言いながらも祥の顔はとろとろに惚けている
ゆっくりゆっくり腰を打ち付けながらまだはっきりと起きていない祥に声をかけた
「しょーうっ、きもち?」
「んっ…ぁっ…きもちっ」
「なあ祥中ぐりぐりして欲しい?」
「してっ……おくっ、ほし…い」
「じゃあ好きって言って?好きって言ったらそれだけ突いてあげる」
俺がそう言うと祥はこくこくと素直に頷く
「んっ…好きぃ」
パンっ
「ぁあっ!…すっき…!」
パンっ
「ひゃあっん…ぅんっ…好きっ好きっ…直輝好きっ!」
パンパンっパンっ
それから何度も何度も祥が好きを繰り返す度に中を思い切り抉る
カクカクと揺れる体が突っ張りだし祥が絶頂へと向かった
「ぁぁあっ!イク〜〜っ…!」
とぴゅとぴゅと白濁液を吐き出して祥がぼんやりと霞む意識の中パチパチと瞬きをした
「しょーちゃん、おはよ」
「おは…っん……へ…なんれ……え?…えっ」
「悪いけど俺まだイってないんだ」
「ちょっ?!な、なんれっ…ぁあっ!」
はっきりと目を覚ました祥の腰を思い切り抱きかかえて浮かせるとそのまま最奥をめがけて突き上げる
未だに状況についていけてない祥が喘いで振り乱れながらシーツを掴んでは快楽から逃げようとするが俺に拘束されて出来ない
「っ…出るっ」
「ぁあんっ!ンーーーッ!」
俺が祥の中から抜いてお腹へと白濁液を吐き出したと同時にいきなり引き抜かれた刺激で祥は中でイった
真っ白な肌にかかる俺の精液がテラテラと光っていやらしい
そのうえに祥の蕩けた顔と唾液に濡れそぼり光っているうまそうな唇に噛み付いた
一通り口内を掻き混ぜると祥はもう怒る気もないのかくったりとしてハフハフと息を繰り返している
その間にティッシュで祥の体を綺麗に拭いてやると体が落ち着いてきた祥が俺をキッと睨みつけてきた
でもそれさえも可愛いくて仕方ない
涙に濡れた瞳で睨まても怖くないし
むしろそそるだけだ
なんならもっと怒らせたいから虐めてやりたい
「〜〜〜〜っ!なんでいつも朝からお前に襲われて起きなきゃいけないんだっ!」
「襲ってないよ、祥も喜んでた」
「嘘だ!そんなわけ無いだろ!」
プンプンと怒っている祥がフラフラと立ち上がる
どれだけ疲れていても祥は休んだりサボったりしない
そういうところも好きだ
「もう起きるのか?」
「お前とそこに居たらまた何かされるからやだ」
「なんもしないよ〜」
「信じられるかバカ!」
そう言うと祥は俺を振り返り睨みつけてあっかんべーをしてくる
それだけで少し満足したのかふんっとまた歩き出すとドアをしめて寝室から出ていった
あっかんべー…!!
あっかんべーしてた…!
祥があっかんべー…可愛い…何だあいつ…可愛好きだろ!
18にもなる男が両手を使って子供みたいにあっかんべーなんかして馬鹿じゃねーのって他人になら思うが祥がやると破壊力が半端ない
しかもたったのそれだけで本人は満足気にしてやったり顔をしていた
ああーーーっ可愛いなぁ本当に
祥がさっきまで眠っていた布団に横になり抱きしめて悶えていると何やら戻ってきた祥がドン引きしたような目で俺を見ていた
「…朝から何してんの」
「祥が天使過ぎてどうしようかなって」
「お前のちんこで朝飯作られたくなかったら黙れ」
「ふふっ、なあ〜祥こっちこいよ」
「はあ?!聞いてた?行かないってば」
「なんもしないから、こっち来てまだ少し寝よ」
「やだね絶対なんかする」
「ふーん、じゃあ何で戻ってきたんだよ?」
「………っ…別に、それは……その…」
「俺がついて行かなかったから寂しくなってきたんだろ?」
「っ?!ち、違うし!自惚れんな変態!」
肘をつき頭を支えながら祥を見上げてニヤニヤと聞けば祥は顔を真っ赤にしてキョロキョロと目を回す
「祥、おいで」
「行かない」
「俺が寂しいからこっち来てよ」
「…………」
「お願い」
「……仕方ないな…っ…直輝が寂しいからだからなっ」
ムッとしながら俺のためって言って祥がベットに乗り上げる
今すぐ笑いたいけどぐっと堪えて
横にちょこんと座る祥を引っ張り腕の中に抱きしめた
「ふふっ俺のために来てくれたの?」
「そ、そうだよ…っ…馬鹿直輝がお願いするから仕方なくだからね…」
「そっかそっか〜祥は優しいね〜」
「………」
「俺は祥が好きだからずっと傍にいたいけど祥は違うんだ〜」
「…そ、そんなこと…」
「俺がお願いしたから渋々来てくれんだもんな?優しいな〜そっか〜祥はそうだったんだな〜」
悲しいな〜なんてわざと言いながら淡々と言っていると祥が腕の中で小さくなる
「……ちが」
「なーんだ、そっかそっか〜」
「…っ……違うっ!」
「んー?何がー?」
「…………嘘……仕方なくじゃない…っ」
背中を向けていた祥がコロンっと反転して俺の方を向く
今すぐにも泣きだしそうな顔を真っ赤にして俺のシャツをギュッと掴むとプルプルと震えだした
「…っ……ごめん…意地悪言わないで…っ」
「意地悪?何が?」
「〜〜〜っ………仕方なくなんかじゃないよ……俺も直輝と同じだよ…」
「…同じ?」
「ごめんね…っ…、俺も直輝とずっと傍にいたい…から……寂しかったから…戻ってきたの………っ」
途切れ途切れに話すたび祥がどんどんと俯く
俺がわざと意地悪で言ったことに祥が本気で気にして言い直して来るのを聞いてにやけそうなのを堪えた
「本当かな〜、祥は優しいし?だから無理して」
「違ってば…!ごめんね、嘘だから……本当は直輝の横いたいよ……嘘ついてごめんなさい…」
バッと顔をあげた祥が泣きだしそうな顔をして必死に伝えてくる
「ふっ知ってるよ、今のはわざと」
「……っ……なんっで」
「ごめんごめん、意地悪しすぎた」
「うぅっ……も、ばかぁ…!なんで…ほんとに…そう思わせたかなって……怖くなった…のにぃ」
「ふふっだって祥が天邪鬼だからさ」
「………っ」
「天邪鬼な祥も好きだよ」
「………めんどくさい癖に」
「ばーか、めんどくさいどころか可愛くて仕方ないっつーの、ほら泣くなよ祥」
「…………」
「好きだよ、大好き、どんな祥も全部好き」
「…ほんと?」
「うん、本当」
いつもいつも虐めた後は祥は大抵弱くなる
ツンケンしてる壁がはがれると祥は直ぐに泣き虫になるし甘えん坊だ
「祥キスしてあげよっか」
「……うん」
こくんと頷く祥の唇を撫でると
うっすらと口を開いて目を閉じる
そんな祥に吸い込まれるように唇を重ねて優しく口内を掻き回した
ちゅっと音を立てて唇を離すと
とろんとした顔をした祥が俺を見つめている
「しょーちゃん好きだよ」
「んっ…俺も好き…」
ぐりぐりと胸に頭を押し付けてくる祥が犬みたいで頭を撫でてやると嬉しそうに微笑んだ
やっぱり可愛い
そう思いながら起きる時間まで二人で仲良くベットでゴロゴロした
祥のバイトの時間になって朝早くに出る祥を見送る
もうその頃にはさっき迄の甘々モードはどっかに居なくなってすっかり通常モードだ
「祥行ってきますのキスは?」
「……ないよそんなの」
「えーだって後何時間も会えねえのに?」
「……はぁ…行ってきます」
冷たくあしらわれて祥が靴を履いて扉を開ける
その瞬間に腕を引っ張り唇にちゅっとキスをすると顔を真っ赤にした祥がキッと俺を睨みながら何か暴言を吐いて走って出ていった
「ほーんと可愛い」
さっきの真っ赤になった顔を思い出して胸がくすぐったくなる
帰ってきたらどうしてやろうかなぁなんてまだ離れて1分もしないのに祥が帰ってきたときのことを考えて俺も支度をする
祥も俺と同じならいいのに
どれだけくっついててもどれだけ一緒にいても足りないって思うくらい俺の事好きになってくれたらな〜なんて思った
モデルの仕事に向かって撮影が終わり取材を受けてあっという間に時間がすぎる
携帯を開くと2件メールがあって
一つは朝の時間で祥から暴言言ってごめんて内容
もう一つは今さっき来たばかりで
俺が怒ってるのか気にして不安そうなメール
読んで自然と笑みが溢れた
そんなことで俺が怒るわけがないのに
いつも全く連絡なんて寄越さない癖にいちいち裏で一人でシュンとしてる祥が可愛くて堪らない
ツンデレってよりはツンしゅんだ祥は
ツンツンしてて酷いこと言って
後で一人そわそわして落ち込んで謝る
その酷いことって言っても絶対に祥は人を傷つける言葉は言わない
馬鹿だの変態だの絶倫だの
言ってもそのぐらいだが
祥は毎回気にしてはシュンと反省していた
早く帰ってめいいっぱい抱きしめてキスしてやろう
そう思って電話をかける
繋がった先に不安そうな声色で、
だけど悟られないようにいつも通りの振りをしてる可愛いくて天使で大好きな恋人の声がした
本当に俺の恋人は世界一可愛くて天使だと思う
まだまだ付き合ったばっかだけど
きっと何年後、何十年後には
俺は祥に惚れすぎておかしくなってるかもなぁ〜なんて思いながら相変わらず今朝と同じように電話越しの可愛い天使を虐めた
「しょーちゃん好きだよ」
「……っ」
「祥は?」
「…ばか…帰ってきたら言うから…早く帰って来い」
なんてムッとしながら電話の向こう顔を赤くして言ってる祥が簡単に目に浮かぶ
やっぱり前言撤回だ、もう今でも馬鹿みたいに惚れてるから
俺が祥を好きすぎておかしくなるのは近いかもなぁなんて思いながら愛しい人が待つ家へと胸を暖かな色に染めながら帰った
本当に毎日毎日が祥のお陰で充実する
その日は何だか俺の癒しは祥だけだと改めて思った日だった
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