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激しく口内を掻き回される 握っていた手のひらから力が抜けて手からりんご飴が落ちていった ボト、と落ちていくのが視界の隅に写ったけどキスされて頭がぼんやりしてるせいで考えが回らない 「祥…途中で嫌だって言っても辞めらんないから嫌なら今がチャンスだけど」 「っ…な、何回も言わせんな…」 「ふっ外で発情するほど俺の事好き?」 「…調子にのんなよな馬鹿直輝」 俺の頬を撫でる手を掴んで噛み付くと直輝がクスクスと笑う 「いいから……早くしろよ馬鹿…」 「後で辞めろって言っても辞めてやんねえからな…」 「……言わないよ」 「祥、好きだ」 「…うん…俺も……大好き」 ドキドキうるさい心臓の音を聞きながら自分の口で直輝に気持ちを言った途端後頭部に添えられた手で直輝に引き寄せられて唇を塞がれた キスに応えるのに必死で直輝の浴衣にしがみつく 遠くで太鼓と祭りの笛の音が聞こえてきた 「ふっ祥もうぐちゃぐちゃじゃん」 「んっ…い、うなよ…」 「あんまり大きな声出すなよ?誰かにみられたくないなら」 「っ」 意地悪な顔をして挑発的な目をしている直輝を睨みつけながら手で口を抑える 木でできた建物に背中を預けて直輝と向かいあいながらまたキスをした 「んっ…なおっ…も、欲しい…」 「祥どうした?」 「…っ……ずっと…中途半端にキスするから…」 「ふふっじゃあ本当はさっきからムラムラしてたんだ?」 「も、やめ…っ…ん…いれるならっ…早くしろ、よっ…」 浴衣を肩まで脱がされて、足の裾はめくられはだけさせられてもうぐちゃぐちゃだ 乳首とアナルを弄りながら直輝が首筋に何度もキスをする 早く中に欲しいのにわざと焦らされてて苦しい 「なおき…っ…ぁあっ…も、やだ…っ」 「エッチだね祥」 「おまえっ…には…んっ…言われたくないっ」 「ふふっ、そうだね俺は変態で祥は淫乱で…お似合いだろ?」 「んぅっ…!うるっさ…ぁあっ!」 「祥、俺の首に手回して」 「ふぅっ…ん……うん…っ」 言われたとおり直輝の首に手を回してギュッとしがみついた途端膝の裏に手を回して直輝が俺を持ち上げる 「なっ?!」 「浴衣汚れるだろ」 「だ、だからって!」 「それにどうせ祥ヤってる最中口の中寂しくなるんじゃない?」 「〜〜〜っ!……そ、そうだけど…」 「これならキスも出来るし祥も汚れない」 「お、俺じゃなくて…っ…直輝が疲れるっ」 「大丈夫、毎日セックスしてるから体力あるし祥軽いし」 「〜〜〜っバカ!」 直輝が余裕そうに俺を見て笑いかける ぽっと顔が熱くなった 簡単にそんな恥ずかしいことばっかいうなよな…… 「祥いれるよ」 「ふっ…っ!…んーっ…!…ぁあっ!」 「あっつ…祥もうイっちゃった?」 体中に甘い刺激が駆け巡る 抱っこされたまま直輝のものが腸内に入ってきてそれだけで中イキしてしまった 「はぁっ……っん……ぅんんっ」 「祥、唇噛まないで俺の肩噛んどけ」 「だっ…めぇ…っ……傷、つく…っん」 「大丈夫だから、傷なんてすぐ直るから」 「んーーーっ!ぁあっ!ああっん…なおっ!深いっ」 「しーっ、祥声おっきい」 「だっ…て…っ…はうっ……ぁあっ」 「仕方ないな……祥こっち向け」 直輝の肩口に顔を埋めて唇を噛み締めていたら呼ばれて顔を上げる 快楽で霞みだす視界に直輝が写った途端唇が重なった 「んぅっ!……んーーーっ……ぅん…んぁ」 口の中まで直輝のもので埋め尽くされて幸福感で胸がいっぱいになる ゆっくりと腰を打ち付けていた直輝の動きが早くなってきてさっき中でイったばっかなのにもう射精感が全身をかけ巡った 「ンンッ……んぁ……んーーー…!」 ビクンビクンと体が跳ねて思わず出そうになって慌ててペニスの根元を握る 「祥?どうした?」 「はぅっ…だっ…め……直輝とイきたい…っ」 「あーもう本当に祥って……可愛すぎだっての」 「んんーーーっ!ぁあっ…んぁっ!や、ぁあっ!」 「祥ほら唇噛むなって」 直輝が片手を俺の唇をなぞって口の中に差し込む 「血でちゃうくらい祥噛んじゃうからダメ、俺が後で悲しくなっちゃうから」 「んっ…っああ…でも…っ…声が…!」 「肩噛めばいいだろ?」 「やらぁっ……それじゃっ…直輝っ痛い」 「そんなことねえよ」 「んぅっ…ちゅーして…っ……おれ、ちゅうが…っん…いい」 目の前に直輝の綺麗な形のいい唇が目に見えて口の中が寂しくなる キスしたままじゃ直輝が苦しいのに でも……キスしたい…… 「天使様の我が儘なら聞くしかねーよな」 「ばかぁ…っ…アァっ!…おくっだめっ」 「祥イクの我慢しろよ?」 「んっ…するぅ…っ…が…まんっ…するね…っああ」 答えた途端直輝に口を塞がれる 舌を絡められて吸われて下唇を噛まれて上顎をなぞられて気持ちよくて苦しくて涙が溢れた 涙が頬をつたう度口の中に入り込んでキスがしょっぱい 悲しいわけじゃなくてむしろ幸せで堪らないのに涙が止まらなくて抱きしめてくれてる直輝の手が頭を撫でてくれた キスでお互い唇は塞がれてるけど慰められてるのがわかる 泣きすぎって直輝が困ったように笑ってる顔が脳裏に浮かんだ 「ンンッ…んーーっ……!…ぅんっ」 グチュグチュとさっきよりも粘着質な音が大きくなる アナルの中に入っている直輝のペニスがピクピクとしていて腰の動きが激しくなった まだペニスの根元を握り締めたままでとっくに絶頂を迎えてる俺は苦しくて堪らない 「っ…ん…祥、イキそう」 「ふぁっ…あぁっ…!…んっ…イきたっ…い」 「っ…」 「あっ!だめっ…!なかっ、…んっ…中にっ」 直輝がアナルからペニスを抜こうとしたのがわかって必死に止める 「腹壊すぞ」 「お、ふろっ…はい…るからぁっ」 「……すぐ帰るからな」 「んっ…!帰るっ…だからあ…なかっが…いいっ」 「我が儘しょーちゃん」 直輝がにやりと笑って思いきり腰を突き上げてきた 激しい動きにだんだんと背中が弓なりにそっていってゆさゆさと抱きかかえられたまま体が揺さぶられる 「祥、手離していいよ」 「んぅっ…!んーーーっ!ん〜〜〜っ……ふぅ…っ…ん」 手を離して直ぐに無理矢理抑え込まれた精液が尿道を駆け上がってくる ゾクゾクと体が震えて白濁液が飛び出した瞬間お腹の中に直輝の精液が放たれた 前も後ろも気持ちよくて熱くて 唇には直輝の熱が伝わってきて 全身で直輝を感じて頭がチカチカする 数度腰を打ち付けた直輝がペニスを引き抜いてくったりともたれかかる俺を抱きしめたまま石でできた地べたに座り込んだ ピクピクとイった余韻で体が痙攣したままで 直輝に撫ぜられるたびにゾクゾクする 「祥大丈夫?」 「…だ…じょぶ…」 「………りんご飴、全然食べてなかったのに落としちゃったな」 「……うん」 「………祥足りない」 向かい合い抱き合ったまま直輝が掠れた声でつぶやく 俺も……俺も足りないよ直輝…… 「……俺も………だから…家帰ろ…」 「――!祥本当に今日はやたらと素直だけどどうした?」 「………うるさいな…っ」 「やっぱりすぐ怒るところはいつもと変わんないわ」 「うるさい馬鹿…」 「りんご飴買い直して家帰ろうか」 「うん」 「祥好きだよ」 「………俺も」 「りんご飴とどっちが好き?」 「……りんご飴」 馬鹿な質問をしてくる直輝が可愛くてわざとそう答えると乳首をつねられた 「ぁあっ!」 「俺とりんご飴…どっち?」 ニコニコと笑いながら聞いてくる直輝の笑顔の裏に黒いモノが見えた 「…直輝っ…直輝に決まってるだろ!」 「ふふっ」 「……馬鹿なこと一々聞くなよ…」 「だってーじゃないと祥から好きって聞けないし〜」 「…………だよ」 「ん?」 「好きだよ……」 「………」 「大好き」 「……本当に…今日どうしたんだよ祥、熱か?」 「違うよ馬鹿」 ぷいっとのぞき込んでくる直輝から目を逸らす 赤くなってると思う顔を見られたくなくて必死に俯いた おかしいのなんてわかってる でも今日は沢山直輝に好きっていいたかったんだ なんだか優しく直輝が笑いかけてくるから 俺も好きなんだよって直輝にちゃんと届けなきゃって思った 直輝だけが好きなんかじゃないよ 俺もちゃんと直輝が好きだから 俺は言葉で言うのと素直になるのも下手で 沢山傷つけちゃう事あるけど でも頑張って伝えるから。 だからさっきの花火大会で見た悲しい顔はもう見たくない 優しく笑う直輝が好きだから ちゃんと言葉にしなきゃって思ったんだ 「祥そろそろ立てそ?」 「うん、平気」 「よしじゃあ帰ろうか」 「うん」 「行こ?」 「……直輝」 「ん?」 「今日祭り一緒に来てくれてありがとう……また来年も二人で来ようね」 「ふふっ、そうだな再来年もずっと来よう」 「…あとね」 「うん?」 「俺は直輝が思ってるよりも直輝にうんと惚れてるから……一人だけ好きだなんて思ってたら噛むからな」 「…………祥」 「直輝と付き合ったことひとつも後悔なんてしてないよ、大好きだから…直輝とずっと一緒にいたい」 「……」 「直輝、俺の事好きになってくれてありがとう」 「祥……っ」 「あと、これからもよろしくね」 バクバクと心臓の音が激しくなる 緊張で手のひらがじんわり汗ばんできた 恥ずかしくて直輝の目から逸らしたくなるけどまっすぐ見て言い切る 途端にこしょばゆくなって照れて笑ってしまった 「………あの、直輝…?」 「ほんとに」 「…?あれ?聞こえてた?」 「……」 立ったまま直輝から返事もなくてもしかして太鼓の音で聞こえてなかったのか不安になったとき直輝に腕を引かれて抱きしめられた 「ほんとさ……そうやっていきなりデレるのはずりいだろ…」 「………」 「祥ありがとう……愛してる」 「ふふ、キザだよ直輝」 「笑うんじゃねーよ」 「あははっうん、でも俺もね愛してる」 「…っ…もう俺祥居ないと無理かも」 「大丈夫だよ俺離れる気ないもん」 「……うん」 なんだか少しだけ今日は直輝が可愛くて仕方なかった 言葉一つであの直輝がここまでなるならたまには素直になるのも悪くない 「…帰ろっか」 「ああ」 「あ!りんご飴!」 「はいはい買いに行こう」 直輝と肩を並べて歩く 人前じゃ手もキスも出来ないけど 二人だけの時間があるならそれでいい この先も隠す関係だとしても 直輝とならきっと大丈夫だと思った ……また、来年も二人で来よう 心の中でひっそりと呟いて その日はりんご飴を買って二人で仲良く家に帰る 夏休みのいい思い出になった楽しいデートは やたらとドキドキして苦しくて胸が押しつぶされそうになったけど 直輝の色んな顔が見れて嬉しくなる こうやっていろんな思い出が少しずつ増えたらいいなって思いながらその日は終わっていった

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