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◇◇◇ 「ん……」 「祥?起きたか?」 「…直輝……、あれ…」 ぼんやりと霞む視界の中 直輝が俺を見下ろしている ボーとしてた頭がだんだんクリアになってくるとさっき迄の記憶が瞬時に蘇った 「〜〜〜っ」 「祥めちゃくちゃ乱れてたな〜」 「うるっさい!」 「ふっ、イってもイっても満足しないで気失う迄俺のチンコ離さなかったし?」 「〜〜っ!い、言うなってば…!」 「あははっ痛い痛い、可愛かったよ祥ちゃん」 膝枕をしてくれていた直輝の太腿を殴るとケラケラと笑いながらほっぺたにキスをされる ………仲直り出来たんだ いま目の前に直輝がいること 夢じゃないって思った途端 ほっぺたが熱くなってきてそれを誤魔化す為に横を向いて直輝のお腹に顔を埋める 「祥、甘えん坊さん?」 「…………うるさい」 「ふふっ可愛い大好きだよ」 「〜〜〜っ」 さわさわと襟足に指を絡めながら直輝が俺の事弄って遊んでくる 顔を隠したってうなじが真っ赤だったら意味ないけど それでもなんか恥ずかしくて嬉しくて顔を隠してしまった 「……なあ祥?」 「なに?」 「俺、少しだけ用事あるから此処でちょっと待っててくれないか?」 「え…」 チラッと横目で見上げると、 そこにはさっき迄とは違い真剣な顔で話す直輝がいて 心臓がギュッと締め付けられる 「…いや」 「ん?」 「…嫌だ……直輝が行くなら、俺も行く…」 「直ぐに帰ってくる」 「………嫌」 困ったように笑う直輝から目をそらしてまたお腹にしがみつく …………多分、高田のところ行くつもりだ 直輝があのまま終わらせるとは思えない 中学の時だって直輝はやられたぶんは倍にして返すたちだったし… あんなに怒ってる直輝を見たのはやっぱり俺だって怖かった 直輝が自分を大切にしないことが怖かった… 「祥立てないだろ?」 「立てるから…」 「でも無駄に歩いたら俺の精液垂れてきちゃうよ?」 「――ッ!直輝!」 「ふっ」 本当直輝は意地悪だ お腹を優しく撫でながら見せつけるようにしてそんなことを言ってくるから 恥ずかしくて堪らない 「直ぐ戻るから、な?」 「…やだ……どうせ高田の所行くんだろ…」 「………何されたかは聞かないよ」 「え?」 「俺に知られるの嫌だろ?天邪鬼な祥のことだし強がりな性格なのは今に始まった事じゃないし構わないけど」 「………」 「あいつらに祥が辱めを受けたんならお仕置きしなきゃ」 「お、仕置きって……」 「大丈夫、痛いことはしないよ俺元々喧嘩とか嫌いだしな〜」 言ってることは酷いのに 相変わらず直輝はヘラっとしていて こういう飄々としているところは 昔と何1つ変わらない でも俺が聞かれるのを避けてることも 助けてもらえて泣いちゃうくらい嬉しかった反面 あんな浅ましい所見られて絶望的に恐怖を感じていたことも 直輝は何もかもお見通しだった 「ね?だから祥はここにいなよ」 「…やだ、行く…一緒に行く、てか俺だって一発高田殴りたいし…」 「ふっ、あーもう祥我が儘」 「…………絶対一人で動かせないからな!」 「うん、反省してるよそのせいで今回喧嘩になったし」 「……」 困らせてるのはわかってる 俺に気を使って来るなって言ってることも それと本当ならこういう事直輝は言わずにぱぱっとやるのにわざわざ俺に教えてくれたのは 今回の喧嘩の理由だったから 直輝なりに変えて行こうってしてくれてるのも 俺がずっと直輝が何も教えてくれないこと 気にしてたから… だから今こうやって言ってくれることが直輝なりのお返しの仕方なんだってこと 全部全部ちゃんとわかってる 「本当に一緒に行く?」 「うん」 「…高田達の顔見て気分悪くなったら、早く言えよ?それだけは約束しろ」 「ならないよ、隣に直輝がいるから大丈夫」 「…………祥好きだよ」 「ん、……俺も…好き…」 「エッチの時はもーっと可愛くぐしょぐしょになりながら好き好き言うのにな」 「なっ…!調子に乗るな!」

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